カスピ海の海底油田が発見され経済が復活
右:言葉が通じないこともお構いなしに話しかけてくるオジサマたち。次回はゆっくりコミュニケーションを取りたいと思った。
国を挙げての国際イベントの為の大型建築やインフラが次々と完成していくのは、石油やガスといった天然資源による豊富な政府資金があるから。ソ連時代には世界一の石油輸出国だったものの油田が枯渇したと見られたが、近年カスピ海の海底油田が発見され経済が復活したのだ。海外からの投資額も、2013年は2008年の2倍で、6900億円にも上るという。
今回の取材は、世界19カ国から39人のジャーナリストを招待するというプロジェクト。観光誘致の意気込みが窺えた。
「風の街」を意味する名の首都のバクーでは、2015年6月には第1回ヨーロピアン・ゲームズが催され、2016年にはF1レースの開催も予定されている。ヨーロピアン・ゲームズは、4年に1回開催されるアジア大会のヨーロッパ版だ。これらの国際イベントを通じて国のネームバリューを上げ、観光客誘致につなげたいのだという。
そんな話題の国アゼルバイジャンは、はてさて、いったいどんな国なのだろうか。
2014.11.18(火)
文・撮影=たかせ藍沙