〈展示室C〉縄文人の暮らしに触れる

 茅野市内の各遺跡から出土した土器や石器を広々とした空間で紹介しているのが、展示室Cになります。

 数多くの出土品を鑑賞できるだけでなく、それらを通して「縄文人の家と旅」「物の交易」「物や情報の交換」など当時の暮らしや文化がわかるような展示になっています。

 この考古館全体に言えることですが、解説がやさしくわかりやすい文章で書かれているため、歴史に詳しくない人でも理解しやすく、興味も抱きやすいはずです。

〈展示室D〉縄文の体験コーナーが大充実

 展示室Dは、縄文時代の暮らしを実際に体験できるスペース。縄文服(麻)の試着、粘土への模様付け、縄文パズル、石の刃を研ぐ、石を使って木の実を割る......といったさまざまな体験ができます。

 さらには期間限定展示や特定のテーマをもった展覧会などが行われる特別展示室、図書の閲覧ができる学習コーナー、各種映像プログラムが観られるガイダンスルームなどがあり、盛りだくさんの内容です。

 展示後は、喫茶コーナーでコーヒーやケーキを楽しみながら展示を振り返ったり、併設のミュージアムショップでお土産を購入することもできます。

2025.10.06(月)
文・写真=石川博也