同棲や結婚をすると、今まで自分の分だけだったお財布が2つに増えることに。さらに、2人とも働いているとお財布管理は複雑になります。今回はカップルでもめないためのお金管理のポイントを3つご紹介させていただきます。

その1「共同口座」を作る

 まず、2人の「共同口座」を作りましょう。家賃、水道光熱費、通信費、食費、生活用品など、共同生活を送る上での生活費を支払う口座にするのです。それぞれ入金する金額は、2人の収入に応じた割合にするとよいでしょう。例えば、夫の収入が30万円、妻の収入が20万円なら3対2の割合にするのがおすすめです。

 事務的なことを考えると、日本の金融機関では共同名義の口座を作ることはできません。そこで、どちらかの名義の口座を作ることになります。それぞれがキャッシュカードを持ちたい場合は「代理人カード」を作ると便利です。親族1名に限り、代理人カードを作ることができる金融機関もあります。また、ゆうちょ銀行の場合は通帳とキャッシュカードそれぞれでお金を引き出せるので、1人が通帳、もう1人がキャッシュカードを持っておいてもよいですね。

その2「2人の貯金口座」を作る

 2つ目のポイントとしては、2人の夢を実現するための「貯金口座」を作ることです。同棲中のカップルなら「結婚式」、結婚をしたばかりのカップルなら「マイホームや出産」などの夢に向けて、お金を貯める口座を作り、毎月決めた割合で入金をしましょう。また、少し先の目標になりますが、老後資金を作ることも大切です。

<次のページ> その3「それぞれのプライベート口座」を持つ

2014.05.25(日)
文=花輪陽子
写真=Andrey_Popov(shutterstock)