「私の年収と貯金で、いくらのマンションを購入するのが妥当ですか?」。こんな質問をよく受けます。例えば、35歳、年収500万円、貯蓄額450万円のA子さんの場合で考えてみましょう。
A子 (35歳) 会社員
・年収500万円
・貯蓄額450万円
・シングル
・都心の賃貸マンションに一人暮らし
・毎月の家賃は10万円
まず、マンション購入後も家計が苦しくならないよう、無理なく購入できる予算を立てることが大切です。加えて、遅くとも定年退職までにローンを完済できるプランを立て、老後生活が苦しくならないようにしましょう。
「今の家賃より住宅ローンは安くしたい」。そう思っている人が多いのではないでしょうか。無理なく支払える住宅ローンと維持費(管理費・修繕積立金)は、現在の家賃との比較で考えてみて。
現在の家賃が月10万円で、これ以上高いと家計が苦しくなるというのなら、家賃額を超えないような金額に設定しましょう。例えば、毎月の住宅ローンの返済額は8万円、返済期間は25年、借入金利は2%という場合、借りることができる住宅ローンは1,887万円までです。
毎月の返済可能額などから、いくらまで借り入れることができるかの試算は、金融広報中央委員会の「知るぽると」というサイトなどでもシミュレーションができます。
2014.07.27(日)
文=花輪陽子
写真=AlexRoz(shutterstock)