2020年の東京オリンピック開催の決定や、住宅ローン金利が低いなどの理由で、マイホーム購入のタイミングを考えている女性も多いと思います。消費税が10%に引き上げられるタイミングも2015年10月から2017年4月に延期される予定なので、その増税前に購入を検討したほうがよいのでしょうか?

 消費税が2%アップする影響は、建物価格が2,000万円の場合、40万円程度です。土地部分には消費税はかかりませんが、住宅ローン事務手数料、家具・家電の購入代金、引っ越し代などにも消費税はかかります。

 数十万円の差は大きいので増税前に急いでマイホームを取得したくなるかもしれませんね。しかし、十分な自己資金がないのに多額の住宅ローンを組むと、金利負担が大きくなります。

 住宅ローンを組む場合、頭金が20%以上あると金利の割引がある金融機関が多いです。また、購入の際には物件価格だけではなく、諸費用(税金、ローン関係費用、各種手数料、引っ越し関係費用等)がかかります。必要な諸費用の目安は新築の場合は5%程度、中古の場合は10%程度です。頭金と諸費用で、合わせて物件価格の30%程度の自己資金があると安心です。

 例えば、2,000万円の住宅を購入する場合は、自己資金に600万円、当面の生活費として100~200万円程度手元に残せるとよいでしょう。

2015.04.27(月)
文=花輪陽子
写真=pogonici/Shutterstock