マイホームは一生のうちで一番大きな買い物ですよね。手には入れたものの、毎月のローンの支払いが大変で、子どもの教育資金や老後資金に必要なお金をまわすことができない、といった事態は避けたいものです。マイホームを取得するときは、どんなことに気をつけて資金計画を立てるとよいのでしょう?
(1) 頭金は2割準備する
頭金ゼロでのマイホーム購入はとても危険です。なぜなら、新築でマイホームを購入する場合、値崩れすることも多いからです。頭金ゼロで買った場合、購入時に物件の時価(不動産市場で売却できる価格)よりもローン残高のほうが高くなってしまい、債務超過の状態になってしまいます。そのような事態を避けるためにも、頭金は最低でも2割を準備したいものです。
また、住宅ローンの毎月返済額は手取り月収の20~25%を目安とするとよいでしょう。たとえば、手取り月収30万円の場合なら7.5万円までです。また、夫婦共働きの場合は、手取り月収を計算する際、妻の収入の半分程度を計算に入れるほうが無難です。産休・育休期間の収入は半分程度になりますし、復帰しても時短で働けば収入は減るからです。住宅ローン返済は長期にわたるので、現在の収入状況だけでなく、将来の状況も見据えながらローンを組むことが大切です。
(2) 諸費用に物件価格の1割を準備する
マイホーム購入時は、物件価格以外に、諸費用(権利登記の費用や火災保険、印紙代など)がかかります。物件価格の約1割相当の金額になります。ですので、頭金の2割と合わせて、買いたいと思っている不動産の金額の3割程度を住宅購入資金として貯金しましょう。
(3) ランニングコストも考慮に入れる
マイホームには、ランニングコストもかかります。ランニングコストとは、不動産を所有している人が毎年支払う「固定資産税」や毎月の「管理費・修繕積立費」のことです。これらのランニングコストも年間で数十万単位の金額となる、大きな支出となります。ローン返済とランニングコストを合わせた住宅費を、手取り月収の30%程度に収めることで、その他の支出や将来のための貯蓄とバランスを取りやすくなります。
2013.03.14(木)