「なぜかお金が貯められない……」そんな悩める貯めベタ女子のマネー悪習慣と浪費に走る心理を、2人の専門家(花輪陽子さん、山田耕治さん)が徹底分析!
貯めベタ女子2人の実例を2回にわたり紹介。今回は自分へのご褒美がやめられないG子さんの例。
Case1
一級建築士を目指し勉強中
趣味の旅行やライブは我慢しなきゃダメ?
G子さん 34歳
CADオペレーター
収入:320万円 (うちボーナス:46万円)
貯蓄 0円
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【アドバイス】
趣味にかかるお金を収入の15%に抑えて貯蓄の実行を!
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がんばる自分へのご褒美に
つい財布の紐がゆるみがち
G子 以前はリフォーム関係の会社で営業職をしていて、年収が500万円くらいあったんです。転職して年収が下がった今も当時の金銭感覚が抜けず、使いすぎてしまって。
花輪 収支を見ると、趣味・娯楽費が高いですね。一級建築士を目指して勉強しているそうですが、がんばっている自分にご褒美をあげたくなるのかもしれないですね。
G子 確かに仕事や勉強でストレスがたまると、ついライブやパワースポットめぐりに出かけてしまいます。
山田 美容費に含まれている脱毛エステのローンとは?
G子 はじめは腕の見える部分だけだったんですが、徐々に範囲を広げていってしまって。そんなに気をつかうほどでもないのかなと自分でも思うんですが、やめられなくて……。
山田 建築関係という男性が多い職場にいて、「女性性」を上げることで気持ちのバランスを取りたいという心理が働いているのかもしれません。それが過度な外見磨きやパワースポットめぐりにもつながっている気がします。自分の中の女性らしさにもっと自信を持っていいと思いますよ。
花輪 趣味をすべてやめる必要はないですが、予算を決めて収まるようにしたいですね。収入のうち生活費を70%、娯楽費・美容費・服飾費などを15%くらいに抑えられると理想的。そうすれば残り15%を無理なく貯蓄に回すことができますよ。
2013.01.07(月)
text:Mika Nakao
photographs:Yasuo Yoshizawa / Keiji Ishikawa / Nahae Miura / Nao Nakai
CREA 2013年2月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。