「なぜかお金が貯められない……」そんな悩める貯めベタ女子のマネー悪習慣と浪費に走る心理を、2人の専門家(花輪陽子さん、山田耕治さん)が徹底分析!
貯めベタ女子2人の実例を2回にわたり紹介。今回は買いたいと思ったら止められないH子さんの例。
Case2
収入はあるはずなのに
お金と自分の気持ちをコントロールできない!
H子さん 26歳
マスコミ勤務
収入:600万円 (うちボーナス:120万円)
貯蓄 0円
【アドバイス】
その買い物が本当の幸せにつながるかどうかを考えて
欲しいと思ったらすぐに
手に入れないと気が済まない
山田 部屋を見ると、物が多くて散らかっていますね。クローゼットや本棚も満杯で、淋しさや不安から隙間を埋めたいという心理が読み取れると思います。
H子 そうなんです……。それもあって最近、たくさん収納できる自分の家が欲しいなと思い始めていて。
花輪 ご結婚が決まったとか?
H子 いえ、ひとりで住むための家を買うつもりです。もし結婚したら賃貸にすればいいかなと。それにはまずお金を貯めないとなんですが。
花輪 服飾費が7万円と高額ですね。20代後半はとくに洋服を買いたい時期なので気持ちはわかりますが、まずはここから貯蓄に回したいですね。
H子 服も本も欲しいと思ったらすぐに手に入れないと気が済まないんです。とくに仕事が忙しいときは買い物だけが楽しみで。お店に行けないときはネットで、しかもいつもより多めに買ってしまいます。
山田 仕事のストレスから暴走してしまうんでしょうね。でも、それは買う行為に満足しているだけで、幸せなお金の使い方ではない気がします。買わずにいられない気持ちも認めてあげながら、その買い物が自分の本当の幸せにつながっているのか、冷静に考えてみてくださいね。
花輪 買いたいと思ったら、まず1日でも1週間でも待ってみるというふうにすれば、その衝動に多少ブレーキがかけられるかもしれません。
2013.01.09(水)
text:Mika Nakao
photographs:Yasuo Yoshizawa / Keiji Ishikawa / Nahae Miura / Nao Nakai