自分に合ったマイホームの適正価格とは?
それでは、どれくらいのローンを組むと、無理なく返済していけるのでしょうか。今まで挙げたポイントを考慮に入れながら、ケーススタディで考えていきましょう。
【年収600万円、貯蓄額 850万円の場合】
いざというときのために手元に100万円を残すとして、750万円の自己資金を使うものとします。3分の1の250万円は諸費用、3分の2の500万円は頭金として活用します。
1ページ目の(1)で挙げたポイントのように、500万円を頭金の2割として入れる場合、2500万円程度の物件が適当と考えられます。
また、同時に年収の面からも、ローン返済が無理なく行えるかを検討することが必要です。ローンを組むときは、ざっくり額面年収の3~4倍の金額を考えます。年収600万ですので、1800万~2400万円のローンが目安となります。
このケースの場合、2500万円の物件に頭金を500万円入れますので、ローンは2000万円組むことになり、ローンの目安額の範囲内に収まります。目安内のローンであれば、無理なく返済ができる可能性が高くなります。
また、「知るぽると」というサイトで返済シミュレーションをすることもできるので、参考にするといいでしょう。
ローンを組むときは、ボーナスや退職金をあてにせず、返済計画を立てることもポイントです。なぜなら、今は変化の大きな時代ですので、ボーナスカットや将来的に転職する可能性も十分に考えられます。突然の変化にも対応していけるよう、無理のないローンを組むことが大切です。
マイホームの取得の仕方によって、家計の状況は長期にわたって大きく影響を受けます。よりよいものを買いたいという気持ちが湧くのは自然なことですが、家計全体のバランスを取ることをしっかり考えて、後悔のない買い物にしたいですね。
知るぽると 資金プランらくらくシミュレーション
URL www.saveinfo.or.jp/tool/sikin/menu/r_kariire.html
Column
花輪陽子の「大人のマネー塾」
大人の女性なら知っておきたいマネーの知識を、普通のOLからファイナンシャル・プランナー(FP)になった、花輪さんが教えます!
2013.03.14(木)