その3「それぞれのプライベート口座」を持つ
最後のポイントは、「プライベート口座」を持つということです。結婚する前に働いて貯めたお金や、親からもらったお金は、個人の財産になります。女性は出産や育児を機に一時的に働けなくなったり、収入が減ってしまうこともあります。そのために、結婚前に作った貯金は大切に確保しておきましょう。子育て期間中に収入がなくなって、自由にお金が使えなくなったという悩みを抱えている女性は多いようです。しかし、そんな時も自分の貯金があれば気兼ねなくお金を使うことができます。
また、結婚した後も、「共同口座」と「貯金口座」に入れた後に余ったお金は、それぞれが自由に使ってもよいでしょう。あまりにも締め付けすぎると2人の仲がギスギスしてしまいます。
「共同口座」と「貯金口座」はどちらの名義で作るか、迷うかもしれません。万一、離婚をしてしまった場合、結婚している間に夫婦で協力をして築いた財産は、2人で分けることになります。この際に、たとえ相手の口座にお金が入っていたとしても、実質的に2人で築いた財産の場合は分割の対象になります。念のために、送金の記録を残しておいたり、貯金口座は目的ごとにそれぞれの名義に分けるなど、気を付けておいてもよいかもしれませんね。
2人でお金管理をしていて問題点が出てきたら、その都度話し合うようにしましょう。何よりもお互いに納得のいく方法でストレスなくお金を管理していくことが大切ですよ。
Column
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2014.05.25(日)
文=花輪陽子
写真=Andrey_Popov(shutterstock)