◆05 荻窪「高橋の酒まんじゅう」

 こちらも取り寄せなど出来ないものですが、東京は荻窪「高橋の酒まんじゅう」が忘れがたいおいしさでした。フカッとしつつなめらかで香りのいい生地に素朴な甘さのあんこが入った酒まんじゅう。郷愁を誘うおいしさとはまさにこのこと。

 東京の荻窪みたいな都市部でこんな味わいがまだまだ作られているのですねえ。田舎のない都会育ちの人でも、味わったらきっと懐かしい気持ちになるんじゃないでしょうか。しかしまあ、皮とあんこのバランスが素晴らしい。いくらでも食べたくなってしまうおいしさでした。

 午前中に売り切れることも多いようです。うーん、また食べたいな、荻窪まで行ってきます。

 あと、今年は「コメダ珈琲店」のみそカツサンドにもちょっとハマったんですよ。意外なぐらいおいしくてねえ……! 試したことある人、あまりいなそうなので最後に書き添えておきたくなりました。ご興味あれば、ぜひ。

高橋の酒まんじゅう

所在地 東京都杉並区天沼3-1-9
電話番号 03-3220-2103

高橋の酒まんじゅう 宮前店

所在地 東京都杉並区宮前3-30-11
電話番号 03-5336-0225


 さあ、今年もあとわずかですね。私の周囲ではのど風邪にかかっている人がやたら多いのですが、皆様は大丈夫ですか?

 何かとせわしないこの時期、そして飲み会も多いこの時期、どうぞ体調管理お気をつけて。

 ではまた、来年お目にかかります!

白央篤司(はくおう あつし)

フードライター。「暮らしと食」をテーマに、忙しい現代人のための手軽な食生活のととのえ方、より気楽な調理アプローチに関する記事を執筆する。近著に、卒業間近の美大生、就職したばかりの青年、保護犬猫60匹と暮らす女性、日本に暮らす韓国人男性、奥さんを亡くしてひとり暮らしの85歳の男性……などなど、18人の「きょうの鍋」と個人史を追ったノンフィクション『名前のない鍋、きょうの鍋』(光文社)がある。
https://hakuoatsushi.hatenablog.com/

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2024.12.17(火)
文・撮影=白央篤司