厚揚げと鶏のピリ辛小鍋

■作り方

(1)まず、厚揚げを手でひと口大にちぎっていきましょう。手ちぎりにすることで、味のしみもよくなりますよ。

(2)小松菜は3~4センチ幅に、鶏もも肉はひと口大に切ってください。

(3)鍋に小松菜以外の材料をすべて入れます。このレシピは、調味料も最初から入れてしまってかまいません。

(4)強火にかけます。しっかりぐつぐつと沸いたら中火に弱めて、4分ほど煮てください。

(5)4分経ったら、小松菜と卵を加えてフタをして、1分煮ればもう完成(卵をしっかり固めたい人は、好みの時間煮てください)。

 お好みで、七味やごま油を適量加えてもおいしい。水分が飛び過ぎたら、水を少々加えて軽く煮ましょう。

 今回はミニマムに3つの具材で作りましたが、玉ねぎやじゃがいも、きのこを加えてもおいしいですよ! 私はえのきを加えるのが好きです。

 青菜はちんげん菜やほうれん菜でもいいし、春菊もおすすめ。野菜をしっかりとりたい人は青菜をぜひ増量してどうぞ。ちょっと本格的にしたい辛いもの好きは、カルディなどで韓国の粗びき唐辛子を手に入れてトッピングするといいです。とろけるチーズを最後に加えてもいいですね。

 厚揚げは豆腐よりもコクが出るし、食べごたえもありつつ軽くて、いいものですね。この小鍋、ごはんを合わせるのはもちろん、お餅を入れて一緒に煮てもおいしい。

 寒くなってきました。体を冷やさず、胃をあたためて過ごしたいですな。私は首も冷やさないよう気をつけています。皆様、風邪などひかれませんよう。それではまた来月。

白央篤司(はくおう あつし)

フードライター、コラムニスト。「暮らしと食」がメインテーマ。主な著書に、日本各地に暮らす18人のごく日常の鍋とその人生を追った『名前のない鍋、きょうの鍋』(光文社)、『台所をひらく 料理の「こうあるべき」から自分をほどくヒント集』(大和書房)がある。
https://www.instagram.com/hakuo416/

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Column

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2024.11.14(木)
文・撮影=白央篤司