新米が出回り、一年で一番、“白いごはん”がおいしい季節になりました。フードライターの白央篤司さんと料理研究家のしらいのりこさんが、365日毎日交代で綴ったCREA WEBの人気連載「のっけて、食べる」より、ふっくら艶やかで、みずみずしい味わいの新米を存分に楽しめるレシピをまとめてご紹介します。
連載「のっけて、食べる」が一冊の本に!
フードライターの白央篤司さんと料理研究家のしらいのりこさんが、365日毎日交代で綴ったCREA WEBの人気連載「のっけて、食べる」の書籍が発売。365種のレシピの中から厳選した98レシピを収録しました。簡単でおいしくて、ちょっとの工夫で栄養もとれて、しかも洗い物も減らせる……忙しい私たちの助けになること間違いなしの一冊です。
発売日 2024年9月11日(水)
定価 1,540円(税込)
文藝春秋
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》「わさびおかかのっけごはん」(初出:2022年10月11日)
》「自作イクラ黄身おろしのっけ丼」(初出:2022年10月14日)
》「豚バラ大根の甘辛煮のっけごはん」(初出:2023年2月5日)
》「豆腐のっけごはん」(初出:2022年7月23日)
》「すじこ納豆のっけごはん」(初出:2022年8月22日)
》「鮭の焼漬、イクラのっけ丼」(初出:2022年10月12日)
◆わさびおかかのっけごはん
レシピ:白央篤司さん
先日、静岡県の伊豆地方を訪ねました。『伊豆の踊子』なんて名作の舞台にもなったあのあたり、わさびの一大産地でもあります。わさび農家さんを訪ねて取材していたんですが、「これが一番うまいごはんの食べ方!」と教えてくださったものを、本日はご紹介しますね。
■材料(1人分)
・おろしわさび:小さじ1
・おかか:大さじ1と1/2
・醤油:適量
・ごはん:1膳分
■作り方
(1) わさびとおかかをよく混ぜ、ごはんにのっけて、醤油をかける。
シンプル・イズ・ベスト、という感じですが、わさびとおかかってありそうでなかった組み合わせ。わさびの辛さ×おかかの旨み×醤油の香り、たしかにごはんがバクバクいけてしまう!
なんとも刺激的かつ、素敵なごはんのお供でしたよ。
本わさびってご自宅で使う機会はなかなかないかもですが、やっぱり格別のおいしさ。食いしん坊のあなた、ぜひ試してみてほしい。チューブのおろしわさびが余っているときにもいいですよ。おかかをもうちょい多めにして、海苔巻きの具にするのもおすすめです。
最後に、伊豆の山清水のカットを。
この日はまだ暑さが残っていて、水の冷たさがなんとも気持ちよかったなあ。道脇にはセリやクレソンが自生していて、あたりには栗が実りだしていて、なんとも豊かなところでした。
2024.11.08(金)
文・撮影=白央篤司、しらいのりこ
イラスト=二村大輔