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◆椎茸

 胃腸のケアを叶えるきのこ類が椎茸です。胃もたれしやすい方や、ついつい食べ過ぎてしまう方は、椎茸を活用してみましょう。体のエネルギーアップにも効果があるので、舞茸と一緒に、ダブルきのこメニューとすることで効果アップが期待できます。固い印象のある石づきですが、細かく刻んだり細く手で裂くことで、美味しく召し上がれます。

 椎茸は、干し椎茸でも同じ効果があります。干し椎茸はゆっくり水戻しすることで美味しさもアップするので、冷蔵庫に水とともに半日~1日置いてから料理しましょう。

◆しめじ

 「香り松茸、味しめじ」という言葉を、聞いたことはありませんか。きのこの中で、「特に香りがいいものは松茸で、味はしめじである」という考え方をあらわしたことわざです。「物事には、それぞれに長所がある」という意味でも使われるようです。

 味の王様とも言えるしめじは、クセがないため、どんな料理にも使いやすいのが特徴です。食べやすさや、美味しさ、お手頃なお値段であることから、毎日の食卓に取り入れている方も多いのではないでしょうか。

 薬膳でしめじは、血を補う効果と、肺を元気にする効果があると考えられています。血を補う食材の中では、カロリーも低いので貧血気味の女性におすすめしたいきのこです。また、風邪をひくと咳が長引きやすい方も、日常的に取り入れてみるといいでしょう。

2024.10.24(木)
文・撮影=さとうあい