この記事の連載
- 夏のシミケア【前篇】
- 夏のシミケア【後篇】
●夏の洗顔は水で行う
また、洗顔時の水の温度にも気をつけてほしいとか。
「夏の洗顔は、できるだけ真水で行ってください。『熱いお湯が肌にダメージを与える』というのは、皆さんもご存じだと思いますが、『肌に近い温度で洗うのが大事だから』というだけではありません。皆さん、あまり気にしていないようですが、水道水には塩素が含まれています。これがバリア機能の崩れた肌にとても悪いんですね。真水をお湯にする過程で、塩素は気化されトリハロメタンという物質に変わり、肌にダメージを与えます。冬はぬるま湯にしてもいいですが、今の時期は、水温が低いわけではないので、水で洗顔してください」
シミケアというと、「できたシミをどうするか」を考えたくなるものですが、先生によるとシミの大半は炎症によるものなので、まずは「炎症を起こさない」「肌にダメージを与えない」「代謝をよくする健康な肌を作る」ことを意識するのが大事だそう。
「シミに囚われて肌に合っていない化粧品を使ってしまったり、手をかけてシミ部分をいじったりしたら、余計にシミが濃くなったり、色素沈着してしまいやすいです。シミの治療はクリニックなどで専門家に任せるようにして、個人ではシミに対して何もせず、肌の再生力を上げていく意識でケアを行ってください」
2024.07.14(日)
文=にらさわあきこ