この記事の連載

 こんにちは、新人美容研究家のにらさわあきこです。

 前回から、ビオトープクリニックの苅部院長に、サプリの正しい取り方を教わっています。

 前回は、亜鉛と鉄サプリの取り方を教わりました。今回は、気になるビタミンのサプリについてです。


●脂溶性ビタミンも食後に

 ビタミンのサプリは気軽に取る人が多い印象があるのですが、編集さんの知り合いの方はビタミンAのサプリを飲んで気分が悪くなったとか。考えてみれば、ビタミン系サプリは、いろんな組み合わせのものが売られているので、私のようなサプリ素人には、よりわかりにくいです。注意点を教わりましょう。

「ビタミンには、水溶性のものと脂溶性のものがあります。水溶性のビタミンは多く取っても水分と一緒に排出されやすいので、過剰摂取になる心配はあまりありません。体内滞留時間が短いため、何回かに分けて取るのがオススメです。一方、脂溶性のものは、体に蓄積されやすいので、過剰摂取にならないよう注意しましょう」(苅部先生、以下同)

 水溶性のビタミンとは、ビタミンCやB群。

 脂溶性は、ビタミンA、D、Eなどです。

「脂溶性ビタミンは、油と一緒に取ると吸収が良くなるので、食後に取るようにしましょう。亜麻仁油やオリーブ油などを食事で取っておくといいですね」

 ちなみに、私は血液検査でビタミンB1とB6の不足を指摘され、サプリではビタミンB群を勧めていただいたのですが、なぜビタミンBは「B群」としてまとめられていることが多いのでしょうか? 足りない場合は、単体で補給したほうがいいということはないのでしょうか?

「ビタミンB群は、それぞれが同じような働きをするので、Bという同じ名前がついているのです。そのため、一緒に取ると、より力を発揮します。ビタミンB1とB6、そしてB12は、いずれもお肌のツヤや免疫機能などを維持する働きをするビタミンです。しっかり働かせるためには、それぞれのバランスがとても大事なので、バランス良く配合された『B群』として取るのがいいのです」

 また、脂溶性ビタミンには、A、D、Eなどがありますが、「このうち、日本人に明らかに足りないのがビタミンD。東京慈恵会医科大学の発表によると98%の人が不足しています」

 一方、ビタミンAについては、「食事で十分取れるので、サプリでわざわざ取る必要はありません。ビタミンAのサプリで気分が悪くなるようなら、止めたほうがいいでしょう」。

 ビタミンAは、ニンジンやカボチャなどに含まれているので、確かに食事で取りやすいかも。今回、学んで思ったのですが、吐き気を催すサプリというのは、「体に蓄積されやすいもの」であるがゆえに、過剰に取っていると「危険」だと体が教えてくれるのではないでしょうか。脂溶性サプリにはより注意が必要だと感じました。

2024.01.21(日)
文・写真=にらさわあきこ