こんにちは、新人美容研究家のにらさわあきこです。

 この夏の酷暑で、体が疲弊し、顔もショボンとなってしまいました。「ショボン」というのは、ハリやみずみずしさが失われて、弱々しくなった感じのことですが……。

 この状態を定着させたくないと強く思ったものの、「では何をすればいいの?」と悩んだので、美容クリニックの先生に教えを乞いに出かけました。


シミ対策をするなら断然秋冬!

 お邪魔したのは、白金台にあるビオトープクリニック。外からのアプローチだけでなく、内側からの美しさの追求も助けてくれるクリニックで、食事指導やメンタルケアも積極的に行っています。

ビオトープクリニック

https://biyou.kojihifu.com/

 院長の苅部 淳先生には、以前、むくみについて教えていただきました。 

外出自粛で脚がむくむ&だるい 症状の正しいチェックと解消法は?

「秋になって、急激に気温や湿度が下がってきています。急激な温度変化は、皮膚の表面温度の変化を引き起こし、結果として皮脂量の増加や皮膚の血流低下を招きます。さらに、湿度が低下するこれからの季節は、角層の水分量が低下するため、肌がどんどん乾燥してきます。顔では特に唇や目元、体では服から出ている部分、とりわけ指先など露出した部分に乾燥の症状が現れてきます。そこで秋からは乳液やクリームタイプの化粧品を用いて、夏よりかなり厳重に保湿を意識する必要があります」(苅部先生、以下同)

 2023年は特に気温変化が激しい気がするので、ていねいにケアをしないとダメージが進みそうですよね。より厳重にケアしたい人には、医療用の化粧品を使うのもオススメだとか。

「なかでも、肌のコラーゲンやエラスチンを増加させるといわれているタイプをオススメします。医療用のものは有効成分が市販のものに比べ、はるかに多く配合されています。ちなみにこれらは医師の診察なしでは処方できません」

 なるほど。

 ところで私は、顔のハリやたるみを何とかする策を教えてもらいたいと思っていたのですが、先生には、「それよりもシミケアをしませんか?」と言われました。なぜ、シミのケアなのでしょうか?

「実は、寒暖差自体が肌への刺激になることがわかってきています。寒暖差が、メラニン産生や肌の炎症によるシミの増加を招いてしまうのです。それにシミやくすみはなんと言っても、顔全体の印象に関わってきます。そしてシミを改善するには、紫外線の影響が少ない秋から冬が適しています。ですので、この時期にシミケアをすることが一番重要なのです」

2023.10.22(日)
文・写真=にらさわあきこ
資料提供=ビオトープクリニック