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カウンセリング式のスペシャルティコーヒーが飲める新名所

 次に訪れたのは、河口湖・大石公園の近くに2023年にオープンしたカフェ「L'ESSENCE(レソンス)」。こちらのカフェではバリスタ兼パティシエの佐藤美範さんが、お客様一人一人に対してじっくりカウンセリングを行うのが特徴。好みや気分、飲みたい印象を伝えると、それにあわせたコーヒーを淹れてくれるというわけです。

 今回は“挑戦の旅”だという石川さんは「ビターが好きだけど、軽めのコーヒーにも挑戦してみたい」とリクエスト。すると佐藤さんはコロンビア産のゲイシャコーヒーを提案してくれました。「アールグレイティーのようなテイストで、後口はゲイシャらしく山椒のようなスパイシーなニュアンスが感じられます。全体的に爽やかで、シャープな酸が伸びていく印象です」(佐藤さん)

「苦めは好きだけれど、酸味が強いのは苦手。でもフルーツの酸味は好きです」という金子さんの嗜好に対して、佐藤さんがオススメしたのはケニア産ティム・ファクトリーの中深煎り豆。「ビターななかに、オレンジ系の酸味がしっかり残っている。フルーツの酸味なので飲みやすく、ビターと酸味をバランスよく感じられます」(佐藤さん)

気分や好みにあわせて、器も自由にコーディネート

 店内には大きな食器棚が置いてあり、そのなかには素敵な器がずらり。コーヒーを注ぐカップ、スイーツを置く皿も一緒に楽しんでほしいという佐藤さんの思いから、レソンスでは自分の好きな器を指定することができます。(混雑時は不可)

 器を自由にコーディネートできる斬新なサービスによって、さまざまな作家の作品と出合うことができるのもまたこの店の魅力です。石川さんは作家・中村かおりさんが手がけたブロンズカラーのカップ&ソーサーを、金子さんはトルコ人作家・ジェンギズ ディクドウムシュさんの器をチョイスしました。

2024.07.07(日)
文=平野美紀子
撮影=深野未季
スタイリスト=永田哲也