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●ギラギラしつつも、生き様が美しい一護を目指す!

――そして、5月に上演される舞台「ROCK MUSICAL BLEACH」~Arrancar the Beginning~では主人公・黒崎一護を演じられます。

 「『BLEACH』の主人公って、一護だよね」ということは、すごく多くの人に知られていると思うんですよ。その役を任せていただいたので、覚悟を決めてやらなきゃいけない。今回こそは、「俺が座長なんだ」という気持ちで臨むつもりです。

 8年ぶりの「ROCK MUSICAL BLEACH」なので、8年前の技術ではできなかった仕掛けとか演出もあると思うんですが、今回僕が演じるのは「破面(アランカル)篇」なので、ちょっと成長した一護を自分の中で作り上げていこうと思っています。

――2.5次元ミュージカルを演じるにあたって、心がけていることは?

 自分が演じるキャラクターや作品に対する愛は、常に大切にしています。かなり好きじゃないと、「このカットを原作通りにできたらいいな」と、いろいろ考えられることはできないので……。

 ただ、それだけではなく、その部分と役者が演じる意義みたいなことを、ちょっと折り混ぜていけたらいいなということを心掛けています。

――今回の舞台において、どのような新しい木原さんが見られると思いますか?

 幕が開けてみないと分からないですが、今まで演じてきた役どころは正統派なカッコ良さが強かったと思うんですよ。でも、今回はちょっとギラギラした一護の男らしさを出していけたらいいと思っているんです。

 僕の中でイメージしているのは、B'zの稲葉浩志さん。一本筋の通っている男らしさとともにギラギラしているのに、その生きざまが美しくて色気を感じるので、そういう面に注目してほしいです。

2024.05.10(金)
文=くれい 響
撮影=今井知佑