
新潟からフェリーで約1時間、日本海最大の離島として知られる佐渡へと行ってきました。最初の目的地は両津港ターミナルから徒歩5分の加茂湖沿いのレストラン「kaneto(カネト)」。
島内ではちょっと珍しい、おまかせコースとソムリエが提案する上質なぺアリングがいただける一軒で、島民からも一目置かれているとの噂です。
加茂湖沿いに佇む、上質なフローティングレストラン


牡蠣いかだをオマージュした店内からは壮大なレイクビューが眺められ、天気の良い日はテラスも開放。まさしく正真正銘のフローティングレストランです。

お店を切り盛りしているのは水飼さんご夫婦。奥さまの智子さんがシェフを務め、旦那さまの創さんがソムリエ兼サービスを担当。お二人の息ぴったりなサービスとアットホームな雰囲気も魅力のひとつです。
オーナーの創さんは、前職で百貨店のデパ地下開発やワインの輸入会社へ出向していた経験から、いつか自分が理想とする飲食店を作りたいという想いが募っていたそう。そんな時、智子さんの実家がある佐渡に帰省し、加茂湖の景色にすっかり一目惚れ。両津の活性化にも一役買いたいという想いも相まって、お店を作ろうと一念発起したのだとか。

元々会社員として企業に勤めていたお二人、もちろん料理やサービスは未経験。一から修行を始めたといいます。智子さんは発酵料理が評判の横浜の日本料理屋「楽只」で腕を磨き、創さんは横浜マンダリンホテル内のフレンチレストラン「エタージュ」でサービスを学び、その経験を佐渡へと持ち帰ってきました。

2025.06.04(水)
文=星子莉奈
写真=石川啓次