◆黒豆

 まるでようかんのようにねっとりと甘く、しょうゆの風味と塩けが隠し味。

 縮んでしわにならないよう、ふっくらと煮えたら大成功です。

 今年一年も、まめに働き、まめに暮らせますように――。

●食材について

・黒豆

 豆によって黒さや大きさはまちまちだが、大粒だと仕上がりがりっぱ。煮る前にざるにあけ、虫に食われたものは除き、ざっと洗って汚れを落とす。

●あると便利な道具

・鉄材

 黒豆は鉄といっしょに煮ると色素が抜けにくく、黒さがきわ立つので、つややかな仕上がりを目指すなら入手しても。昔は古いくぎを入れていたが、いまは調理用の鉄材が。

・大きな鍋

 分量を多めにつくるものは、できるだけ大きな鍋で作業したほうがおいしく、手もかかりません。特に黒豆は水分が蒸発して煮汁の糖度が急激に上がることがしわの原因になるため、水分をしっかり含ませたいレシピ。火かげんの確認や水を足すことが大事です。できるだけ大きな鍋で煮て、手をかけず、失敗も防ぎましょう。

●保存の仕方

・冷蔵保存:2週間
・冷凍保存:1カ月
・保存容器に入れ、豆が煮汁から出ないようにする。

●飽きたらこんなものにアレンジ

・牛乳寒天の具に。
・つぶしてクリームチーズとまぜてディップに。
・パンやパンケーキに添えても。

2023.12.27(水)
文=みないきぬこ、CREA編集部
撮影=田口周平
スタイリング=今田 愛