では、栗きんとんをつくってみよう!

●材料(作りやすい分量)

・さつまいも:1本(380~400g。皮をむいて正味300g)
・栗の甘露煮:12個
・くちなし:1個

[A]
・栗の甘露煮のシロップ:1/2カップ
・砂糖:100g
・みりん:大さじ2

●つくり方

(1)さつまいものアクを抜く

 さつまいもは皮を厚めにむき、水を張ったボウルに入れて5分ほどさらす。さつまいもは皮のそばにかたい繊維があるが、その部分をしっかり除くことで、裏ごしをしなくてもなめらかに。輪切りにしたときに皮の内側にうっすらと円が見えるので、それに沿ってむくこと。皮は棒状に切って揚げ、砂糖をまぶせばおやつに。

(2)くちなしの準備

 くちなしはお茶パックに入れ、めん棒などでたたいてつぶす。

(3)さつまいもをゆでる

 鍋に(1)(2)を入れて水をひたひたに注ぐ。強火にかけて沸騰したらアクをすくい、やわらかくなるまで弱めの中火で15分ほど煮る。

(4)つぶす

 火を止めて湯を捨て、鍋の中でさつまいもをつぶす。

(5)調味料を加えて加熱

 Aを加えて弱火にかけ、全体につやが出てぽってりするまでねりまぜる。

(6)栗を加える

 火を止めて容器にうつす。栗の甘露煮を加えてまぜ、冷ます。


 いかがでしたか?

 「1日でつくれるおせち」には15品全部を1日につくれるようにタイムスケジュールや段取りが載っています。

 「おせちは難しい」「何種類もつくらなくちゃいけない」そんな風に思わずに、ぜひ、好きなものだけつくるところからはじめてみては?

みないきぬこ

女子栄養大学卒業後、料理研究家のアシスタントを長年務め、独立。雑誌やテレビ、広告等で活躍するほか、母校の女子栄養大学で調理実習の講義も受け持ち、料理の「なぜ」「わからない」を分かりやすく教えることが得意。自身も2児の母となり、いわば昔ながらの「作りおき」であるおせちの魅力をより多くの人に伝えたいと思うように。著書に『はじめてのストウブ』(池田書店)、『かんたん仕込みで帰ったらすぐごはん』(エイ出版)など。

12月31日だけで完成
1日だけでつくれるおせち

定価 1,210円(税込)
主婦の友社
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2023.12.27(水)
文=みないきぬこ、CREA編集部
撮影=田口周平
スタイリング=今田 愛