●安心感を与えられるような役者さんでありたい
――本作では、どのような新しい森永さんが観られると思いますか?
普段とは違うアプローチで、いろいろ悩んで、悩んで、捻り出してきたものが観られると思うので、最近の僕の出演作品を観てくださる方が観たら、ちょっと別の顔が出ているかもしれません。そのあたりも注目して、観ていただけたら嬉しいですね。
――今後の展望や希望、また憧れの人などついて教えてください。
善人でも悪人でも、どんな役をやっても、その作品に僕の名前を見たとき、「森永くんが出ているんだったら、大丈夫だな」という安心感を与えられるような役者さんでありたいですね。
憧れは、ドラマ「執事 西園寺の名推理 2」で共演させていただいた上川隆也さんです。現場の居方だったり、お芝居だったり、いろんな面で尊敬できる先輩で、上川さんのような歳の重ね方をしたいです。ドラマ「真相は耳の中」で共演させていただいた伊原剛志さんも憧れの存在です。
森永悠希(もりなが・ゆうき)
1996年6月29日生まれ。大阪府出身。子役として活動を始め、『しゃべれども しゃべれども』(07/平山秀幸監督)の村林優役を好演。以後も順調にキャリアを重ね、『ちはやふる』三部作(16~18)の机くんこと駒野勉役で存在感を発揮。近年の主な出演作に、「今際の国のアリス」(20/Netflix)、「真相は耳の中」(22/TX系)、「王様に捧ぐ薬指」(23/TBS系)、「ドロップ」(23/WOWOW)などがある。また、23年NHK連続テレビ小説「ブギウギ」にはピアニスト、股野義夫役で出演した。
『市子』
2023年12月8日(金)より、テアトル新宿、TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
3年間一緒に暮らしてきた恋人・長谷川義則(若葉竜也)からプロポーズを受け、その翌日にこつ然と姿を消した川辺市子(杉咲花)。途方に暮れる長谷川の前に、市子を捜しているという刑事・後藤(宇野祥平)が現れ、彼女について信じがたい話を告げる。市子の行方を追う長谷川は、昔の友人・吉田(中田青渚)や高校時代の同級生・北(森永悠希)など彼女と関わりのあった人々から話を聞くうち、市子が違う名前を名乗っていたことを知る。
https://happinet-phantom.com/ichiko-movie
Column
厳選「いい男」大図鑑
映画や舞台、ドラマ、CMなどで活躍する「いい男」たちに、映画評論家のくれい響さんが直撃インタビュー。デビューのきっかけから、最新作についてのエピソードまで、ぐっと迫ります。
2023.12.08(金)
文=くれい響
撮影=三宅史郎