「IQ246〜華麗なる事件簿〜」でグッと上がった好感度

 驚くことに、主演以外のドラマ出演は30年ぶりというからビックリだ。確かに織田裕二といえばヒーローの印象しかない。一番に思い出すのが「踊る大捜査線」シリーズ(1997年~2012年)の青島刑事だろう。通信機を超カッコいい角度に傾け「事件は会議室で起きてるんじゃない! 現場で起きてるんだ!」と叫ぶシーンは伝説。……ではあるのだが、実は私は、「踊る大捜査線」の青島は今一つ好きではなかった。当時の私には、織田裕二の圧を受け止める余裕がなかったのだ。

 彼への興味が湧いたきっかけは2016年のドラマ「IQ246〜華麗なる事件簿〜」である。しかも土屋太鳳ちゃん経由。同年10月の「オールスター感謝祭」に番宣のためマラソンに参加した彼女が、頑張り過ぎてゴール後立ち上がれなくなってしまったのだ。そのとき、サッとすばやく、しかもさりげなくフォローに走っていたのが織田裕二であった。

 やだジェントル……! 私の中でグッと彼の好感度が上がり、イソイソと「IQ246〜華麗なる事件簿〜」を視聴。しかも天才だが浮いている法門寺沙羅駆役がとてもよかった。

 書きながらもう一度観たくなってしまった。調べたら、U-NEXTとHuluで全話配信されているようだ。有料だが入るか……!

2023.08.22(火)
文=田中 稲