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 こんにちは、新人美容研究家のにらさわあきこです。

 紫外線による髪のダメージの回復を目指して、人気ヘアサロン「AMATA」でヘアエステを体験してきました。AMATAでは、人気ブランドのシスレーとコラボした贅沢なヘアトリートメントメニューがあり、そのおかげで、悩んでいたパサつきが解消され、ツヤのあるしなやかな髪に出会えました。

 前回は、その過程をご紹介しましたが、今回は、「AMATA」のオーナーであり、毛髪診断士である美香さんとスタッフの皆さまに「美髪を作るコツ」について聞きました。


オイルやミルクを使い分ける

 まずは、髪を保護するオイルについて。

 髪がパサついてしまった時は、ドライヤーを使う場面だけでなく、日中にもオイルを足して広がりを押さえたくなりますよね。私も今回のサロンケア前は髪がパサついて、日中に「足しオイル」をしていました。でも、つけすぎると「べたつき」につながるような気もして、オイルのベストな量がわかりませんでした。

 そこで、美香さんにオイルはどれくらいつけていいのか聞いてみたところ、

 「量ではなくて、つけるタイミングこそが大事ですよ」ときっぱり。

 ヘアオイルは、髪をコーティングしてドライヤーの熱や紫外線、それにエアコンによる乾燥などから髪を守ってくれるものなのに、つけるタイミングを間違えていて、保護できていない人が多いとか。

「キレイな髪に仕上げたいのなら、髪がまだ濡れている状態の時にオイルをつけて、髪全体に行き渡らせるのが大事です。そのうえで、髪を乾かした後に改めて有害物質対策のオイルをつけると、紫外線や大気中の汚染物質などから髪を守ってくれますよ」(美香さん、以下・同)

 つける量はどれくらいがいいのでしょうか。私はいろんなサロンでよく、「毛先に少しつけるだけでいい」と言われ、できるだけ少なめにしているのですが、それだと足りていないのか、パサついている時は髪がまとまりません。

「量については、使っている製品や髪の長さ、毛量にもよるので、『これ』と言うことはできません。自分で触って、『しっとりする』と感じられるまでつけるといいでしょう。その際は、髪1本1本にごく薄く纏わせるようなイメージでつけましょう」

 なるほど、ごく薄くながらも、「髪1本1本に纏わせる」のが大事なのですね!

 これはとても参考になりました。

 というのも、私はパサつく時にオイルを大量につけてはいたものの、満遍なく行き渡らせていたかというと、まるで自信がありません。「髪1本1本に纏わせる」ことを意識したいと思いました。

「もうひとつ、コーティングに使うアイテムですが、髪が太く、ごわつきのある方は毛先までまとまりやすいフィックス効果高めなミルクタイプ、髪が細くぺちゃんこになりやすい方はオイルを薄めに、というようなセレクト方法もあります。また、エアリーな感じに仕上げたい場合は重くないライトタイプのオイル、ヘアスタイルをタイトに仕上げたいときは髪を散らばらせないミルクにするという選択もありですね」

 なるほど、ミルクと使い分けるのですね。正直、ヘアミルクとヘアオイルはどう使い分けるのかよくわかっていませんでしたが、髪質や仕上げたい髪形で使い分けるといいのだとわかりました。

 ちなみに、前回ご紹介したシスレー「ヘア リチュアル」のヘアエステでは、ドライヤー前にはヘアオイルを、ドライヤー後には紫外線などの外的要因から髪と頭皮を守る「ヘアミルク」を使ってくれました。

 使用するアイテムは、自分がどういう髪質で、どう仕上げたいかなどをプロに相談しながら選ぶといいようです。

2023.07.02(日)
文=にらさわあきこ
資料提供=AMATA