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ブラシの選び方は?

 続いては、ブラシ。

 実は今回のヘアエステ体験で私の目が一番開かれたのは、ブラッシングなのでした。思っていた以上にしっかり時間をかけてくださったので、「普段のケアは、時間が少なかったかも」と見直すきっかけになりました。

 特に頭皮については、セットした後の日中はもう刺激しにくいので、朝晩のケア時にしっかりとブラッシングすると良さそう。

「ブラッシングをする時は、頭皮や髪の汚れを浮き上がらせる意識でしっかり行いましょう。そうするとシャンプーの量を少なくすることができますし、刺激することで頭皮の血流もアップします。血行が良くなると、髪にしっかり栄養が届くので美しい髪により近づきます」

 これは余談なのですが、私がAMATAを訪れて感動したのが、美香さんを始めとするスタッフの皆さまの顔がシャープだったこと。特に横から見た時のフォルムがシュッとしていて、皆さま、美しかった! それもおそらくは日々の丁寧な頭皮ブラッシングと関係あるに違いないと思うにつけても、頭皮ブラッシングに励まねばと改めて思いました。

 では、ブラシはどんなものがいいのでしょうか。

「頭皮を刺激するブラシは、クッション性のあるものがオススメです。具体的には、触れた時に少しバウンドするようなものがいいですね。ちなみにブローには形状が半円になっていて風が通りやすい『デンマンブラシ』、髪の毛を整えるために使う場合は『獣毛のブラシ』を選ぶと良いでしょう」

 髪質ではなく目的によって使い分けるというのも、意識しておきたいところです。

食事からの栄養も忘れずに

 もう一つ、美香さんとお話をして感じたのが、食事の大切さでした。

 AMATAでは、美容クリニックとコラボした「育毛」メニューも用意しているそうなのですが、このメニューではクリニックで採血をして、足りない栄養素を確認する作業も行っているとか。

 髪に悩みを抱える人には、どんな栄養素が足りていないのでしょうか。

「育毛メニューを利用する30~60代の女性たちの栄養状態を見てみると、特に亜鉛や鉄分、マグネシウムが足りていない方が多いですね。また、髪に大事なたんぱく質も、しっかり摂取できていない人がいます。髪をキレイな状態に保つには、食事でしっかり栄養を摂ることも大事です。ヘアケアだけでなく、食事も意識して美しい髪をキープしましょう」

 私も思い当たるのですが、髪がパサつく時って、ご飯をしっかり食べていない場合が確かに多いです。前回書いたようにこの時の私は副鼻腔炎になっていたので、そのせいで食事がおろそかになり、パサつきが助長されていたのかも。
 
 ヘアケアを頑張っているのに、結果が出ないという人は、食事を見直してみるといいのかもしれません。

 美香さん、スタッフの皆さま、ありがとうございました!

にらさわあきこ

文筆家、美容研究家。NHKディレクターを経て、文筆業に。恋愛や結婚、美容について取材・執筆を続ける中、2019年から美容活動を強化。簡単&ラクに綺麗になるための情報をブログやインスタ、雑誌ウェブなどで発信中。著書に『未婚当然時代』(ポプラ新書)。『婚活難民』(光文社)『必ず結婚できる45のルール』(マガジンハウス)など。
インスタ:@akiko_nirasawa_beauty、ブログ:『美活☆365日 簡単&ラク~に綺麗になろう!』

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Column

にらさわあきこの日々是実践美容道

 新人美容研究家のにらさわあきこが取り組む美容道。アラフォー超えて、本格的に真剣に取り組むことになった「美容体験」や「美容習慣」の考察記。

2023.07.02(日)
文=にらさわあきこ
資料提供=AMATA