深夜便にもかかわらず豪華なアラカルトメニュー!
もともと機内食に定評のあるエミレーツ航空。ファーストクラスとなればさらに期待が高まる。今回紹介するのは2022年2月に搭乗した羽田発深夜便のアラカルトの軽食メニュー。深夜便の場合、ファーストクラスといえども航空会社によってはかなり簡単な軽食しかないことも。でもそこはエミレーツ航空、充実のメニューなのは言うまでもない。
当時はコロナ禍の水際対策もあり、羽田空港のラウンジはすべてクローズ。レストランどころか、食べ物を買えるお店すら空いてなかった!
というわけで、いつもはラウンジでぎりぎりまで過ごす私だが、この日は搭乗開始とともに機内に入った。出発間際まで仕事に追われていたので、夕食の時間もなく羽田空港に。本来なら機内食が用意されるのは日付が変わる頃だ。我慢しきれなくなった私はウェルカムシャンパンの「ドンペリニヨン」をいただきながら、「お腹ペコペコなんです」とCAさんに伝えた。
すると、なんと、「機内食までは少し時間がありますから、よろしかったらどうぞ」と、離陸前なのにサンドイッチを出してくださった! ウエルカムドリンクならぬ、ウエルカムフードをいただいたのは初めて! 臨機応変なサービスに感動しながらの旅立ちとなったのだった。空腹を満たし、少し落ち着くと、おもむろにアラビアコーヒーとデーツ(ナツメヤシの実)がふるまわれる。中東系航空会社のフライトのマストアイテムだ。
離陸前の話しが長くなってしまったけれど、ここからが空の上の機内食。その際、いつも私がお願いしているのはワインのテイスティング。あまり詳しくないので、実際に飲んでみないと分からないので。こんなお願いにもCAさんは笑顔で応えてくれる。
ワインを選んだら、まずは絶対に外せないキャビアから。軽食メニューにキャビアがあるのは、もしかしたらエミレーツ航空だけかもしれない。しかも、往路と同様に、メルバ・トーストに、みじん切りにした卵の黄身、白身、玉ネギ、チャイブ、サワークリーム、レモンという、王道の付け合わせとともに。
そして、牛肉ショートリブの蒸し煮。火入れもちょうどよく柔らかい。続いて、雲南風きのこ鍋を、どんな内容か興味もあってお願いしてみた。ご飯の上にきのこときくらげのあんかけが乗っていた。あんは薄味で、夜食にはちょうどいいさっぱりした味。夕食を食べてなかったこともあり、焼き鳥も追加してしまった(笑)。照り焼きソース味の焼きそばが添えられていてボリュームもばっちり。アラカルトメニューには、ほかに寿司盛り合わせがある。
朝食は懐石弁当をセレクト。懐石弁当以外は、スクランブルエッグやパンケーキ、シリアルなど、洋風のメニューばかりだったので、中東風の朝食メニューがあったら食べてみたかった!
2023.06.06(火)
文・撮影=たかせ藍沙