月と木星の光を浴びながら
クリスマス気分を盛り上げてみましょう
2013年もあと1カ月。街はクリスマスのイルミネーションが輝き、華やいだ気分になります。クリスマスツリーの一番上には、大きな星飾りがあります。この星は聖書のキリスト誕生物語に出てくる、東方の三博士を導いた星として知られています。そしてこれは、太陽系最大の惑星・木星だったのではないかと言われています。
約2000年前、夜空にひときわ煌く星を見た東方の三博士は、その星に導かれてエルサレムの町に入りました。その星がただならぬ吉兆を表していたからです。やがて博士たちは、ベツレヘムの馬小屋に赴きます。そして黄金、乳香、没薬の3つの捧げ物を幼子イエスに差し出し、その誕生を祝ったとされています。
一説によると、この話がクリスマスプレゼントの原型であるとも言われます。東方の三博士はマギ(Magi)と呼ばれ、自然科学・数学・天文学・薬学そして占星術に精通した人々でした。当時、あらゆる学問を極めた学者は、星の専門家=占星術師でもありました。幸運の予兆でもあったマギたちが見た明るい星を、1年の締めくくりであるこの時期にみることができたら、新年を清々しい気分で迎えられそうです。
2013.12.01(日)