6月は1年で最も月が見えにくい季節かも知れません。梅雨時のどんよりとした雲に空が覆われて、夜になっても月の姿を見ることが難しいからです。月が見えないからといって、月の影響がなくなるわけではありません。雲の彼方に存在する月に思いを馳せつつ、自分の中の細やかな心とカラダの変化を、日記にしたためてみませんか。
まず用意するのは、月の満ち欠けが記されたカレンダーや手帳(拙著『MOON BOOK 2014』アスペクト刊を参考にしてくださるとうれしいです)、筆記道具。お気に入りのノートに、毎月の新月と満月の日にちを書き、それを手帳として使うのもおすすめします。1カ月を大きく分けると、「満ちていく月の期間」と、「欠けていく月の期間」に分かれます。たとえば2014年の5月29日は、双子座の新月です。3日後の6月1日は、満ちていく三日月ということになります。
6月初旬は、月が満ち、6月13日には満月に。そこから月は欠け始め、6月27日には再び新月が巡ってきます。この1カ月間、あなたの心とカラダはどのように変化を遂げるか、
どんなに小さなことでもいいから、日々の出来事を手帳に書き留めてみましょう。
・カラダが重く感じられた日
・寝ても寝ても一日中、眠かった日
・アクティブに動きたくなった日
・人肌が恋しいと思った日
・無性に泣きたくなった日
・妙に仕事がはかどった日
・ノリが悪くて、仕事に専念できなかった日
・無性に野菜を食べたいと思った日
・ガッツリ肉を食べたいと思った日
・甘いモノを食べたいと思った日
・自分の心に素直になれた日
・だれかを守りたいと思った日
・肌の調子がとてもよいと感じた日
・化粧ノリが妙に悪いと感じた日
・味覚や嗅覚といった感覚が、鋭敏になった日
・人に対して心がオープンになった日
・人づきあいが億劫になった日
以上、ちょっとしたチェックリストを作ってみました。これ以外にも、あなたが気になる心とカラダの変化を、どうぞ日々のカレンダーや手帳に書き留めてみてください。そしてそれが「満ちていく月の期間」だったか、「欠けていく月の期間」だったか。もっとピンポイントに、満月や新月の日、もしくはその前後に起こったか。それを1カ月間続けてみると、自分のペースやリズムのようなものが見えてきます。
そしてそれを数カ月続けてみてください。「そういえば数カ月前の新月前後にも、同じような精神状態に陥ったな」とか「私の場合、どうも満月直前に、肌トラブルが起こりやすい」、または「満ちていく月の期間のほうが、睡眠時間が少なくて済む」というように、あなた独自の感覚に根ざした月とのつきあい方が見えてくるはずです。
2014.06.01(日)
文・撮影=岡本翔子