新月の夜のランプ、満月の夜のランプ

左が満月用、右が新月用のランプ。中にティーキャンドル(アルミカップの小さなキャンドル)を入れて灯し、小さな穴からゆらめく光の粒に包まれて、新月と満月の夜を楽しみます。沖縄で「蛍窯」を営む陶芸家、山上学氏の作品です。

 私の場合、月のリズムで暮らすうちに、ちょっとした遊び心も芽生えてきました。沖縄に住む友人の陶芸家、山上学氏とのコラボレーションで、新月の日に自分自身を見つめ直し、自分と対話をするためのランプ(新月用)、華やいだ気分になる満月の夜に、祝祭ムードを盛り上げるランプ(満月用)を作りました。新月と満月には、このランプを灯し、月のエネルギーを感じるようにしています。

この中にティーキャンドルを入れます。

 これから約一カ月、梅雨のせいで月を眺める回数は減るかもしれません。でも体調を崩しがちな季節の変わり目だからこそ、自分の心とカラダを健やかに保ちたいもの。月のリズムを味方につけて、梅雨どきの不快な気分を吹き飛ばし、楽しい毎日を過ごしてください。

岡本翔子 (おかもと しょうこ)
占星術家。ロンドンにある英国占星術協会で心理学をベースにした占星術を学ぶ。CREAでは創刊号から星占いを担当。月に関する著作・翻訳も多く、月の満ち欠けを記した手帳『MOON BOOK』(アスペクト刊)は、10年続く静かなロングセラーに。CREA WEBでは「岡本翔子のほぼ日めくりMoon Calendar」も好評連載中。
公式サイト http://okamotoshoko.com
公式ブログ http://ameblo.jp/okamotoshoko
★毎年好評の月の満ち欠けを記した手帳、『MOON BOOK 2014』が好評発売中。

Column

岡本翔子の「月」にまつわる暮らしの手帖

「岡本翔子の日めくりMoon Calendar」を連載中の岡本翔子さん。このコラムでは毎月1日に、「月」を身近に感じながら、季節の移ろいをこまやかに感じ取り、日々の暮らしを豊かに営むためのヒントをご紹介します。

2014.06.01(日)
文・撮影=岡本翔子