カーテンを開けてたっぷり朝日を浴びる
「日当たりのいい部屋に引っ越したら冬季うつの症状が改善したという患者さんがいます。やはり一番は朝の日光浴で、防犯上問題がなければ、カーテンを開けて眠るのがお勧めです。目覚める前でも、朝の時間に強い光を浴びることに大きな意味があり、まぶた越しでも光の刺激は脳の視床下部に作用します。冬だけ日当たりのいい場所にベッドを移動するのも一案ですね」(立川先生)
眠気覚ましのカフェインは逆効果になってしまう
朝起きられないかも、日中も眠気が消えないかもと心配しすぎてしまう人もいるが、その心配もストレスになってしまう。夜は暖かくリラックスした状態で入眠しよう。「冬季うつの方が避けたほうがいいのは、カフェインの過剰摂取です。日中、眠気覚ましのためにコーヒーをたくさん飲んだり、栄養ドリンク剤を飲みすぎたりすると、カフェインで自律神経が過敏になり、逆効果になってしまいます」(立川先生)
【CREA's RECOMMEND】
編集部おすすめの温かさとリラックスをもたらしてくれるアイテムをご紹介。
キャンドルのゆらめく炎
◆ロクシタン「プロヴァンスアロマ センティッドキャンドル(リラクシング)」
夜、ほのかなゆらめく明かりでリラックス。たとえば心安らぐラベンダーの香りのアロマキャンドルを。
●ロクシタン
電話番号 0570-66-6940
https://jp.loccitane.com/
湯上がり後も温もり続く入浴剤
◆再春館製薬所「養生薬湯」
ボウイ、トウキ、センキュウなどの生薬を配合した入浴剤。湯上がり後も体の温もりが続き、湯冷めしにくい。生薬の香りも心地よい。
●再春館製薬所
フリーダイヤル 0120-444-444
https://www.saishunkan.co.jp/
ベッドルームにほのかな香り
◆ジョー マローン ロンドン「ラベンダー & ムーンフラワー ピロー ミスト」
枕やカーテンに吹きかけて心地よい眠りの時間に。イングリッシュ ラベンダーとムーンフラワーの香り。
●ジョー マローン ロンドン
電話番号 0570-003-770
https://www.jomalone.jp/
体も温められるドライヤー
◆ルーヴルドー「復元ドライヤーmini」
髪を乾かすだけでなく、全身を温められるドライヤー。SKIN モードの65℃の温風を肩やお腹に向けて、冷えがちな体をじんわり温めて安眠を。
●ルーヴルドー
https://shop.louvredo.com/
夜のお茶にはハーブティーを
◆生活の木「私の30日茶 おやすみ前のカモマイルブレンド ティーバッグ30袋」
夕食以降はノンカフェインで。カモマイルの優しい風味をベースに、ハーバルなさわやかな香り。
●生活の木
フリーダイヤル 0120-175082
https://www.treeoflife.co.jp/
お腹まで暖かいオーバーパンツ
◆くらしきぬ「彩りはらぱん ショートタイプ たんぽぽ」
肌にあたる面はシルクで編み立ててあり、肌触りもやさしい。鮮やかなツートンカラーは見た目も暖かく、冬も元気に過ごせそう。
●お話を聞いたのは……
精神科医 立川秀樹(たつかわ・ひでき)先生
筑波大学大学院博士課程卒業。医学博士。東京、埼玉、茨城、北海道にて精神科医・産業医として勤務ののち、2007年にパークサイド日比谷クリニック開院。日本精神神経学会専門医。
https://www.parkside-hibiya.com/
Column
私たちの体を守りケアする
フェム・ヘルス研究室
女性の心身の仕組みを理解して、快適に暮らすめための連載。「フェムテック」アイテムの紹介をはじめ、PMS、月経、更年期などの女性のしんどさを和らげて、生活の質を上げる方法を考えます。
2023.02.12(日)
Illustrations=Haruhi Takei
Photographs=iStock