この記事の連載

 気持ちのよい毒舌と、エロスを感じさせる笑いで人気の大久保佳代子さん。新刊『まるごとバナナが、食べきれない』では、40代から50代の悩みや迷いを飾らずに描き、妙齢女子から「わかる!」「あるある!」と大共感を呼んでいます。

 大久保さんにとって、40代と50代の違いはどこにあるのでしょうか。ご両親への思いについてもお聞きしました。(後篇を読む)


連載開始時は42歳で、性欲もりもりだったんですよね。

──雑誌の連載が書籍化されると聞いた時、どのように思いましたか?

 本は自分の足跡にもなるのでありがたいんですけど、今回はちょっと複雑でした。というのも、もともとがファッション誌で月一回の連載なので、美容室とかでサラッと流し読んでもらうイメージで書いていたんですよ。なので、まとめて、しかもじっくり読まれちゃうのはちょっと違うんじゃないのかな~、と少し気にはなりましたが、編集の方から「せっかくおもしろいエッセイなので本にしましょう!」と熱く推していただいたので、その情熱に動かされて乗っかってみました。

──連載時は「食とエロス」というタイトルでした。そもそもこのテーマはどうやって決めたのですか?

 よく覚えていないんですけど、連載開始時私はまだ42歳で、性欲もりもりだったんですよね。それに、「大久保佳代子といえばエロス」みたいなイメージもあったので、エロス的な要素は外せないよね、というスタートだったと思います。

 ただ、それだけじゃさみしいので、もうひとつくらいなにかテーマがほしいね、となった時に、食から入っていけば、家族の思い出から彼氏との食事までいろいろ話が広がるのではないかということで、「食とエロス」にテーマが決まったんじゃなかったかな、と思います。

 途中から、美味しい料理とお酒を楽しみながらの打ち合わせになって、同世代の編集さんとライターさんが、毎回「わかる~! わかります~!」と共感の嵐を巻き起こしてくれるなか、気持ちよくしゃべったのをテンポのよい文章にまとめてもらいました。

2022.12.09(金)
文=相澤洋美
撮影=山元茂樹