この記事の連載
- 少女マンガ雑誌の沼 #1
- 少女マンガ雑誌の沼 #2
幼い頃に夢中で読んだ少女マンガ雑誌は恋愛傾向や進路までも左右した!? 少女時代から数十年経った今も飽くことなく、マンガをこよなく愛する3名がハマり続けた少女マンガの世界を大いに語ってくれました。
小沢かな(以下、小沢) 私、最初に雑誌でマンガを読んだのは学年誌だったかと。
粟生こずえ(以下、粟生) 「小学一年生」とかの学習雑誌ですね。
小沢 上原きみ子先生のバレエマンガ、『ラブリーまりちゃん』が大好きになって。単行本も買い揃えました。
粟生 「まりちゃん」シリーズはすごい人気で「小学二年生」から「小学六年生」までの5誌で同時連載してたこともあったとか。小沢さんより上の私世代だと、学年誌の人気マンガは『うわさの姫子』(藤原栄子)。
島影真奈美(以下、島影) 読んでました!
小沢 『歌って!ナナちゃん』(奥村真理子)も。実在の80年代アイドルがバンバン登場するんです。
粟生 学年誌はマンガを読める貴重な媒体で。それから「なかよし」、「りぼん」、「ちゃお」に進むのが定番コース?
小沢 私の場合、次の一歩は「りぼん」。母が『ときめきトゥナイト』(池野 恋)の7巻を買ってきて。続きが読みたくて「りぼん」を買うのにお小遣いの値上げ交渉をしました(笑)。
島影 クラスで「りぼん」を回し読みしてましたが、みんな『ときめきトゥナイト』に夢中でしたね。
小沢 私、初恋の人が真壁君なので(笑)!
島影 本命は真壁君か、『星の瞳のシルエット』(柊 あおい)の久住君か悩んだり(笑)。「りぼん」では他に『月の夜 星の朝』(本田恵子)や、陸奥A子先生のロマンチックな作品を読んで、こんな恋愛をしたいと憧れました。
2022.11.19(土)
Text=Kozue Aou
Photographs=Atsushi Hashimoto,Wataru Sato,Ichisei Hiramatsu