【話題作篇】
冒険ファンタジーの大人気作、第三者目線の「萌え」を絶妙なバランスで描いたライトBL、中毒的面白さのギャグコメディ。ジャンルの枠を超えて今後さらに注目されていきそうな作品たちです。
◆『目の毒すぎる職場のふたり』ma2
自覚はあるのかないのか、どう見ても仲良しすぎる無頓着イケメン係長・本郷と子犬系若手社員・大知。じゃれ合う彼らをこっそり眺めながら、OL・乙さんの妄想はふくらむばかり。疲れを癒やし、心に潤いをくれる推しふたりの日常を、貴方も観察してみてください。
『目の毒すぎる職場のふたり』ma2
オーバーラップ 各935円 全3巻
◆『夜明けの唄』ユノイチカ
夜の海の魔物と戦うエルヴァは、穢れに蝕まれやがて命を落とす運命。彼を癒やす力を持ち、従者として寄り添うアルトは、何とかエルヴァを救おうとする。壮大なスケールとディテールの繊細さ、運命に翻弄されるふたりの物語に、ページを繰る手が止まりません。
『夜明けの唄』ユノイチカ
シュークリーム 各814円 既刊2巻
◆『ハッピークソライフ』はらだ
元エリート・粕谷とニートの隣人・葛谷は、とある性的趣味が共通することから家を行き来するように。登場する誰もが自分の欲求に忠実で暴走気味。色々な意味で振り切れた刺激的トンデモ・コメディでありつつ、どこかホロリとさせる温かさもあったりします。
『ハッピークソライフ』はらだ
竹書房 726~759円 既刊3巻
2022.11.13(日)
Text=Maki Terao
Photographs=Ichisei Hiramatsu