ブルガリ ギンザ・バーのシグネチャーカクテルは厳かなのに飲みやすい
皆さんこんにちは。アンバサダーの水村真奈です。
ブルガリ ホテルズ&リゾーツが2004年に最初にオープンしたブルガリ ホテル ミラノのバーで誕生した「ブルガリ・カクテル」。誕生18年を迎えたということで、東京でこのカクテルを唯一味わうことのできる「ブルガリ ギンザ・バー」で開催されたブルガリ・カクテルレッスンにお邪魔してきました。
カクテルレッスンの様子がわかるスペシャルムービーはこちら
まだ太陽が沈み切る前の平日の夕刻、仕事を終えた人達が少しずつ集まりだす銀座2丁目の交差点。その一角にあるBVLGARI銀座タワー8階のプライベートルームで、バーテンダーにレクチャー頂く贅沢なカクテルレッスンがスタートしました。
今回教えていただくのは、ブルガリ ギンザ・バーのシグネチャーカクテル「ブルガリ・カクテル」。世界中のバーでクラシックカクテルとして名高いネグローニをアレンジしたカクテルです。
ブルガリ・カクテルはジンとアペロール(イタリア産のリキュール)、パイナップル、オレンジ、レモンジュースを入れて作ります。ネグローニは上記のジュースが入らず、スイートベルモットとカンパリを入れるため、アルコール度数25~30度と高めなのに対して、ブルガリ・カクテルは12度程度なんだとか。世界中を虜にしたネグローニの美味しさを参考に、より多くの人が飲みやすくツイストしたのがブルガリ・カクテルなのです。
カクテルのストーリーを学び、バーテンダーのデモンストレーションを拝見したら、カクテル作りに挑戦です。
シェイカーを持つ、構える、振る。ひとつひとつ意識する指や角度を丁寧にレクチャーいただきました。意識が変わるだけで、少し格好良く振る舞うことができて気持ちも高まります。
印象的だったのは、カクテルを作る時の一つひとつの所作。
「ボトルを取る」という動き一つ取っても流れが決まっているということに驚きました。
――左手でボトル首元を掴み、右手でボトル本体を掴む。そのまま左手で蓋を開けたら、蓋を左手で持ったままメジャーカップ(カクテルの材料を計量するためのアイテム)を持ちます。メジャーカップを持つ時は左手人差し指と中指で掬うように。そうしてメジャーカップにスピリッツとリキュールを注いだら、そのまま手首を捻ってシェイカーへ。メジャーカップを置いたらボトルの蓋をしてそのまま右手でボトルを元の位置へ戻す――
まるで茶道のように美しく流れていく所作が、その場の空気を凛と、洗練された時間へ変えてくれます。茶道や華道、日本人の心として様々な「道」があるけれど、日本のバーテンダーの流儀もそれに通ずるものがあると思わずにはいられないのでした。
2022.11.03(木)
文・写真=水村真奈
動画協力=水村里奈