脚本家・尾崎将也が監督を務める映画『炎上シンデレラ』で、監督志望の青年・田代を演じる飯島寛騎。ジュノンボーイ出身の彼が主演俳優デビューを飾った「仮面ライダーエグゼイド」以降も体験してきた、さまざまな“初めて”について語ってくれました。

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●消防士になろうと思った矢先にジュノンボーイ・グランプリに

――幼い頃はどんな夢を抱いていたんですか?

 幼稚園の頃は、戦隊ヒーロー「忍風戦隊ハリケンジャー」に登場する天空忍者シュリケンジャーに憧れていました(笑)。その後、高校の頃に北海道内で就職しようと思い、大学卒業後は、白バイ警官や普通の警官になることを考えていました。その後、市内で働けることや従弟や先輩の影響もあって、消防士を目指すことになりました。とにかく現実を見て、公務員になろうと思っていたんです。

――15年、大学1年のときに、第28回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」においてグランプリ受賞されます。応募動機はお母さんの勧めだったそうですね。

 それまで母から「オーディションを受けたら?」みたいなことを言われたことはなかったんですが、ある日突然「応募してみない?」と言われまして……。そのときも公務員になるための勉強していたんですが、「じゃあ、やってみるか!」といった、軽い気持ちで受けた感じです。それで有難いことに、グランプリをいただき、今の事務所(オスカープロモーション)に入ることができました。

――その後、演技経験がほとんどないまま、「仮面ライダーエグゼイド」の主演に抜擢されます。

 小学校の学芸会でやった「一寸法師」から演技をしたこともなかったですし(笑)、演技レッスンも札幌で2度ぐらい。それぐらい何も分からなかったのですが、札幌から東京に通いながらオーディションを受けましたね。プロデューサーさんによると、当時の僕は「かなり田舎臭い感じ」だったようです(笑)。

2022.10.21(金)
文=くれい響
写真=鈴木七絵
ヘアメイク=佐藤友勝
スタイリスト=中西ナオ