中国映画の過酷な撮影環境で学んだこと

――あまり知られていませんが、11年には中国映画『極速先鋒/スピードパイオニア(日本未公開)』でも主演されています。その出演経緯は?

 よくわからないんですが、なぜか僕に出演依頼が来たんですよ。2カ月ぐらい現地に滞在して、撮影したのですが、日本の撮影現場と違ってハプニング続きでした。渡される台本は中国語だし、通訳の方はいないし、脚本も4回ぐらい変わりました。最初はいつもパルクール(走る・跳ぶ・登るなど肉体だけで動きを表現するスポーツ)のことばかり考えている、ちょっとおバカな役だと思って演じていたんです。でも、撮影が半分ほど終わったとき、パルクール仲間の恋人を事故で亡くした過去や、彼女の形見のミサンガを常に付けている設定が加わってきて……それまで撮影ではミサンガなんて付けてなかったのにですよ!

――共演者には中国人の俳優のほか、台湾アイドルのプリンス・チウさんらもいらっしゃいましたが、このような特殊な現場を経験されたことで学んだことはありますか?

 いろんな国の方々とのコミュニケーションや、ほとんどスタントを使わずにアクションを体験したことですね。日本の現場の良さを改めて知りましたし、反対に日本人の細かさもよく分かりました。そして、なにより精神力がスゴくつきました(笑)。多少のことでは弱音を吐かなくなりました。

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2013.10.11(金)
text:Hibiki Kurei
photographs:Miki Fukano
hair&make-up:KEN
styling:Hiromi Wakui