③ギャップがゴイゴイス

「そして、こちら! “絵がゴイゴスとギャグがゴイゴイス”が掛け合わされることでギャップが生まれ最強のゴイゴイスとなるわけです。キャラクター全員が賢こそう、思慮深そう、腹に何かを抱えてそう……。と見せかけて、何も考えていない言動をしたり、変わったことを考えていたりするギャップがすばらしい」

「最後にまとめです。和山先生のマンガは大袈裟な事件が起きなくても面白い。コメディやホラーといったジャンル分けすることができない、唯一無二の作品です。今日、お伝えしたかったのは、これからもずっと応援しています、ということです。全国何万人といるファンの代表として、これからも健やかに描かれることを願っております。ご清聴ありがとうございました」

夜に読んでほしいマンガ交換

ホラーマンガが大好物の和山さんと、ドラマチックなマンガが大好きなつづ井さん。ともにギャグ好きでもあるふたりが相手の「夜」の過ごし方を想像し、2作をセレクトしました。

●和山さん⇒つづ井さん

『裏バイト:逃亡禁止』田口翔太郎

大金を求める黒嶺ユメと白浜和美が、グレーな高額報酬バイトに手を染める。「夜はやっぱりホラー。ホラーが苦手な方も、これは怖いだけでなく笑えます」小学館 650〜715円 既刊7巻

『舞妓さんちのまかないさん』小山愛子

京都の屋形で賄いの仕事をする、16歳の少女キヨを軸にした群像劇。「考え事をして眠れないときは、これを読めばお腹が空き、朝ご飯を楽しみにして眠れます」小学館 660〜715円 既刊20巻

●つづ井さん⇒和山さん

『天才 柳沢教授の生活』山下和美

Y大経済学部教授・柳沢良則の人生と家族にまつわる人間ドラマ。「読むと人生について考えたくなることが増えて、考えすぎた結果よく眠れます」講談社 各660円 全34巻 ※電子書籍版

『盆の国』スケラッコ

お盆を繰り返す町で巻き起こる中学3年生の少女・秋の冒険ストーリー。「シンプルな線でできた絵がきれいで、読み込んでしまう。お話も、繰り返し読みたくなるんです」リイド社 693円 全1巻

【From和山やまさん To つづ井さん】特別サイン動画

【Fromつづ井さん To 和山やまさん】サイン

和山やま(わやま・やま)さん

マンガ家。同人誌『夢中さ、きみに。』が話題となり、2019年8月に同名の単行本を出版。商業誌初連載作『女の園の星』は「このマンガがすごい!2021」オンナ編の第1位に。


つづ井(つづい)さん

一介のオタク。元気で楽しそうな姿がツイッターで評判を呼んでいる。デビュー作『腐女子のつづ井さん』(KADOKAWA)は「第20回文化庁メディア芸術祭」推薦作品に選ばれた。

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2022.09.18(日)
Text=吉田大助、CREA編集部
Photographs=榎本麻美

CREA 2022年秋号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

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