最後におかわり! アツい曲【サウナのターン・ラスト】

■ベストセラー・サマー(TUBE)

 さあ、再びアツアツモード。夏の帝王、TUBEのデビュー曲でガンガンハートを燃やそう。ちなみに、コロナ禍の自粛期間にアップされた動画「TUBE 夏うたメドレー体操」は楽しくてオススメだ。ボーカルの前田さんがお手本を示してくれているが、絶妙にエッチラオッチラなので安心できる。私は今でもたまにこれを実践し(特に「あー夏休み」のサンバステップは毎回我を忘れる)ストレスを発散している。なかなかの運動量でもあるのでレッツ、チャレンジ!

■HOT LIMIT(T.M.Revolution)

 西川貴教の声が夏を刺激する! ホットだが、人魚姫たちのスプラッシュを浴びるような涼感もアリ。長らく年齢的かつ体形的に生脚を出すのを避けていたが、これを聴けばダイスケ的にオッケーに思え、ホットパンツを履こうかと考えてしまう。ある意味危険。

■勝手にシンドバッド(サザンオールスターズ)

 やはり最後はサザン。ああ、夏は怖がるものではない。楽しむものなのだと思い出させてくれる。熱さが最高潮になったところで、「まだまだ行けるよな!」と鳴るホイッスル、そしてラーラーラーの繰り返し……。ああ、もう細かいことはどうでもいい! この曲と北島三郎の「まつり」があれば、たいていの憂さは晴れ、ハッピーに締まる。

 さあ、うたサウナから出て、リラーックス……。

 アーティストのパワフルな歌声に浸り、たくさん汗をかいたことでしょう。アドレナリンもたくさん出ているはず!

 暑さのピークのイメトレは万全。夏はすっかりあなたのフレンドだ。

田中 稲(たなか いね)

大阪の編集プロダクション・オフィステイクオーに所属し『刑事ドラマ・ミステリーがよくわかる警察入門』(実業之日本社)など多数に執筆参加。個人では昭和歌謡・ドラマ、都市伝説、世代研究、紅白歌合戦を中心に執筆する日々。著書に『昭和歌謡出る単1008語』(誠文堂新光社)など。
●田中稲note https://note.com/ine_tanaka/

Column

田中稲の勝手に再ブーム

80~90年代というエンタメの黄金時代、ピカピカに輝いていた、あの人、あのドラマ、あのマンガ。これらを青春の思い出で終わらせていませんか? いえいえ、実はまだそのブームは「夢の途中」! 時の流れを味方につけ、新しい魅力を備えた熟成エンタを勝手にロックオンし、紹介します。

2022.08.11(木)
文=田中 稲