何もかもが慌ただしいこの現代、心も体もリラックスして、チルアウトしたいですよね。そんな開放的な気持ちにしてくれるミュージックを音楽好きの皆さんにおススメしてもらいました。
今回は男女4人組のバンド「シャンモニカ」でボーカル&ギターを担当するサヤカさんにおススメ7曲を伺いました。プレイリストもついてるので、少し涼しくなってきた夏の夜風に吹かれながら聴いてみるのもおススメです。
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◆森は生きている「ロンド」
2枚の鮮烈なアルバムを残し、2015年にわずか3年余りの活動を経て解散したバンド『森は生きている』の1stアルバムに収録。アルバム収録曲の中でも特に人気の楽曲で、この曲だけを収録したEPも発売されている。
「軽快なリズムが、神秘的なふわふわとした世界へ心地よく誘ってくれる、夜風にピッタリな1曲。柔らかいうた声とパーカッションの気持ちの良いノリが、不思議と安らかな気分にさせてくれます。途中で入るパレードの始まりを告げるような間奏が、鮮やかな夢の中へ更に引き込んでくれます」(サヤカさん)
◆Nujabes「The Final View」
「ローファイ・ヒップホップ」と呼ばれる世界的なムーブメントのルーツとも言われる伝説的プロデュ―サーNujabes(ヌジャベス)による2003年の1stアルバム『metaphorical music』に収録。「BGMになるヒップホップ」という普段ヒップホップを聴かない人に向けたコンセプトで、瞬く間に大ヒットした。
「全ての楽器や効果音がセクシーに絡み合う大人な1曲。単調なリズムの中に、高揚感と悲壮感が溢れ、その日の気分によって印象が変わる気がします。窓を開けて遠くのネオンを感じながら、お酒と共に聴きたい1曲です」(サヤカさん)
◆Kurosuke「Fantasy」
インドネシアのインディー・ポップ・バンド、アノマリストのギタリスト/ヴォーカリストであるクリスチャン・アリオ・ウィボウォのソロプロジェクトであるKurosuke(クロスケ)。2018年に発売された『Kurosuke』に収録。あの「となりのトトロ」のクロスケとインドネシアの郷土料理から名付けたそう。
「ゆったりと流れる時間を、心地よく感じることができる、ムーディーな1曲。メロディックな歌メロ、しっとりとしたサビは、湖の辺りでのんびりと星空を見ているような気持ちに。シンプルなベースラインやシンセの音色も魅力的」(サヤカさん)
◆オフコース「眠れぬ夜」
「さよなら」「愛を止めないで」「言葉にできない」など数々のヒット曲を世に送り出したオフコースによる7枚目のシングル。1975年12月20日発売の3枚目のアルバム『ワインの匂い』からのシングルカット。オフコースとして初のシングルヒットとなり、後々の方向性を形作ったと言われる。
「眠れない夜に必ず聴く1曲。ドラマティックな歌詞に衝撃をうけつつ、コーラスのアンサンブルに、なんとも言えない哀愁を感じます。オフコースの曲はどの曲も大好きですが、夏の夜風に吹かれながら聴くには、この曲がピッタリなのではと思います」(サヤカさん)
2021.09.03(金)
文=CREA編集部