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ナバホタコ。インディアン・タコとか、ネイティブ・タコとか呼ばれているフードをご存知ですか?
メキシコ料理として知られているタコス(注/タコの複数形がタコス)のベースは、トウモロコシの粉を使ったトルティーヤ。ナバホタコはそれとは違い、小麦粉を水でこねて油で揚げたフライブレッドがベースです。
アメリカ先住民のナバホ族は、フライブレッドに蜂蜜をかけたり、目玉焼きを乗せたりして食べるのだとか。フライブレッドのバリエーションのひとつがナバホタコで、アメリカ南西部にある居留区に近いメキシコ風のアレンジです。居留区内のレストランやグランドキャニオンのホテルなどでも食べることができると聞きました。
そんな珍しい、ナバホタコを出すお店を神戸で発見!(たぶん日本でここだけ?!)
![左:下紺たきハズバさん(左)と城崎駿之さん。1階はカウンター6席、テーブル2卓4席。2階には寛げるソファ席も。
右:お店があるのは、大正12年設立、三宮から徒歩約5分の二宮市場の中。西側から入って2軒目。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/f/f/-/img_ff8f826b1da03c4d44788fdf951e2086125914.jpg)
右:お店があるのは、大正12年設立、三宮から徒歩約5分の二宮市場の中。西側から入って2軒目。
そのお店「LITTLE MORE CAFE リトルモアカフェ」は、中心街・三宮駅から徒歩5分程の二宮市場にあります。オープンは、2022年1月11日。十数軒が営業を続ける市場で、昨年から仲間と一緒に改装を進めた手造りのお店。
「父はナバホ族、母は日本人です」という下紺(しもこん)たきハズバさんと城崎(じょうざき)駿之さんが営んでいます。
メニューをご紹介しましょう。
![本場の味の「ナバホタコ」800円。ライムを搾り、ちぎったり、ナイフ&フォークでカットしたりして食べる。コーンチップスをつまみながら、お酒も一緒に。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/6/b/-/img_6b606055914ebf60a04a4f620f2a04e4157016.jpg)
まずは「ナバホタコ」。下紺さんは「チリビーンズ、チーズ、レタス、トマトを使ったストリートフード、ソウルフードといえる本場の味です」とにっこり。お店ではハラペーニョも加えています。揚げたてのフライブレッドのむっちりとした食感がポイント。
インドのナンやピッツァ生地よりもモチモチ。チリビーンズはそのままでも程良い辛みですが、タバスコで辛みをプラスして、添えてあるコーンチップスをつまめば、ビールとの相性抜群。クセになる一品です。
![「ハニーナッツ」400円、ドリンクとのセット 800円。子供から大人まで大好きな味。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/8/1/-/img_817e0bed387297a3c16ba18c3a6bd847153115.jpg)
「ハニーナッツ」は、もっちり生地に甘い蜂蜜と香ばしいナッツで、おやつにぴったり。フライブレッドの風味もしっかり感じられて、シンプルだけれどとてもおいしい。「ナバホ族のちびっこも大好きなんですよ」。
![ラベンダーが香り立つ、さわやかなデザート「ラベンダーハニー」400円、ドリンクとのセット 800円。ラベンダーの香りに癒やされて。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/7/3/-/img_73307a84fa9060dc4bce178328164eb3151482.jpg)
「ラベンダーハニー」は、ラベンダーをトッピングしたオシャレな一品。ラベンダーが香り立ち、デザートにぴったり。ドリンクとのセットメニューで、中国茶をチョイスできるのも、ここならではでしょう。というのも、下紺さんが香港デザートのカフェで働いた経験があるからなんです。
![左:フライブレッドは、両手で持って生地を延ばす。
右:高温の油で揚げると、ぷっくり膨らむ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/9/d/-/img_9dd39b0ea364384b2bf4f9cd0fca4865100763.jpg)
右:高温の油で揚げると、ぷっくり膨らむ。
ベースのフライブレッドは、注文が入ってから、下紺さんが両手を使って生地を丸く延ばし、180度の油でていねいに揚げます。「強力粉を使っているので、モチモチ食感が特徴です。温かいうちに食べてください。油っこくないよう仕上げています」。
ここだけのオリジナルメニューを紹介しましょう。
2022.06.12(日)
文・撮影=そおだよおこ