デザインテーマは“京都モノガタリ”

 モクシーといえば、インダストリアルな空間に “モクシー・ピンク”のアクセントを利かせた、元気いっぱいなデザインが共通。

 それが、ここ京都では、街の随所に歴史的な物語があり、太秦撮影村など映画撮影のキャピタルでもあることから、デザインテーマに“京都モノガタリ”を掲げています。

 エントランスの横の壁には上空から見た二条城のグラフィックデザイン、英訳した百人一首をモチーフにした壁面のカリグラフィーアート、テーブルに組み込まれたレコード盤を使った枯山水の箱庭など、モクシー流に解釈された京都がデザインされています。

 さらに意識してみると、京都の有名なてまりうたからインスピレーションを受けたストリングスアート、ひと昔前の映写機やカメラ機材、ウェルカムスペースのこあがりの月見障子にはスケボーに乗ったウサギのイラストなど、小ワザがちりばめられています。

 さらにエレベーターの扉には京都特有の住所の書き方「上ル」「下ル」、ロッカーには「OKIBARIYASU」のグラフィックアートが。謎解きのように見つけていく楽しさがあります。

 また、天井や棚に木を多用し、格子をデザインに取り入れたところも、京都ならではです。

2022.01.29(土)
文・撮影=古関千恵子