フルーツ以外も、こだわりたっぷりのジェラート
「すべて本店の工房で作っています。素材はレストランで使うのと同じもの。農家や産地から直送してもらっているものも多い。それらをていねいに処理し、ジェラートにしています。上手にやらないと苦味やえぐみが出てしまう。甘さや水分量をそれぞれに調整し、繊細な風味を生かしています」
甘味を抑えないとみずみずしさが出ないのが、パイナップルやキーウイ、イチゴ。反対に甘味をしっかり加えないとおいしくないのが、メロン。それぞれに試作を繰り返し、甘味も三温糖やグラニュー糖、蜂蜜など、それぞれに合った種類を選んでいます。もちろん、1回毎の微調整も欠かしません。それができるのは「リストランテでドルチェをとことん追求してきたから」。小阪シェフの感性が光るジェラートなのです。
フルーツ以外も、こだわりたっぷり。「ピスタッキオ」は厳選したシチリア・ブロンテ産のピスタチオの実を使い、ペースト作りから自店で行なっています。「オリーブオイル」はテヌータ・ロケッタという高級オイルを使用。アルバ産のフレッシュトリュフを使った「黒トリュフ」も登場し、バニラは、マダガスカル産のバニラビーンズとこだわり卵を使った「プレミアムバニラ」しかありません。
好みのジェラートを選んで、カップにたっぷり盛ってもらいます。2種、3種の味のハーモニーが楽しい。チョコやオリーブオイルを選んでも、後口がすっきり、さわやか。ピスタッキオも粒々が入っていて極上。クセになるおいしさです。
右:ジェラート・スプマンテ 750円。写真はブラッドオレンジのジェラートで
さらに、ジェラートを使ったシェイクやカクテルにもトライしたい。「フルーツのジェラート×パンナコッタのジェラート×牛乳」のシェイクがシェフのおすすめだそう。「数種類組み合わせてみてください。味の広がりは無限大です」とにっこり。
ジェラート・スプマンテは、ピオーネや国産ブラッドオレンジがぴったり。暑い夏の午後から夜にぴったりのカクテルです。
右:パニーニは5~10種類 各420円。ピクルス 150円
ジェラートだけでなく、サンドイッチ・パニーニや一品も用意されています。ジェラートの後で、カプチーノやカフェラテを飲むのもいい。
日本人の感性に合った季節のジェラートを通じて、バールを身近に楽しみましょう。
バール&ジェラテリア ラッフィナート グランフロント大阪店
BAR & GELATERIA RAFFINATO
住所 大阪府大阪市北区大深町4-1 うめきた広場地下1階
電話番号 06-6485-7444
URL raffinato-ashiya.com
※中之島フェスティバルプラザ店もあり。
Column
そおだよおこの関西おいしい、おやつ紀行
生まれも育ちも神戸の生粋の神戸っ子で、長年の関西での取材経験からおいしいお店を知り尽くしている、ライターのそおだよおこさんが、関西の「今、食べてほしい!」というおやつを紹介します。
2013.07.21(日)