●華やかな赤を上手に塗るコツは?
が、発色ぶりがわかったところで、一抹の不安が芽生えました。
というのも、「しっかり発色する赤系」って、赤リップを苦手とする人間にはかなり敷居が高いのです。なぜって、輪郭をうまく描く自信がないから。
すると、ここで素晴らしいご助言をいただきました!
「指に取って、ぽんぽん塗るといいですよ」
……なんと!
筆に取らなくていいというのです。
美しく描く自信のない私には、ありがたい手法です。
この方法は、薬指や中指で行うと、軽いタッチでできていいそう。中指、または薬指でリップを適量取ったら、まずは唇の真ん中に置いて、その後左右にポンポンと指を置いて、リップをのせていきます。
量は一度取った分で足りなければ、何回も足せばいいそう。これなら、自分好みの濃さに調整できていいですよね。
実際に行ったところ、「指ぽんぽん方式」は、ふんわりと優しく仕上がりました。
一本のリップでも、つけ方次第でいろんな見せ方ができるとわかって、とてもためになりました。
ちなみに、赤いリップを塗った時は、「ベージュ系のペンシルを使うと輪郭を補正しやすい」とのこと。これも参考にしておきましょう。
では、今回試した3本を改めてご紹介しておきましょう。
まずは、「ルージュ アリュール 172」。
「ルージュ アリュール 172」は唇にぴったりフィットする印象。直接塗っても決まる系でした。
続いて、「ルージュ ココ フラッシュ 68」。
こちらのラインは、前回コラムで試したのでチェックしてみてください。
68は色が可愛くて、買いたい1本でした。
そして、今回の中で私がお正月用に選んだのが、「ルージュ ココ 444」。
発色がとてもよくて、みずみずしくうるおいました。
……以上、3回にわたって、シャネルで似合う赤リップを探しました。
最終的に感じたのは、「塗り方次第で、赤はいかようにも似合うようにできる」ということと、「リップをきちんと選んでいれば、不器用人間にも赤は難しいものではない」ということでした。
しかも難しくないとわかったら、赤リップはメイクの強い味方! なぜって、デメリットが少ないのに、必ずや明るく華やかに見せてくれるだろうから。
最後に、補足情報を。
今回は唇に塗ってオフする作業を何回か行いましたが、試したラインに関しては、唇に残ったり、ヒリヒリしたりというダメージはありませんでした。
私は超敏感肌なので、赤いリップやマットタイプは、唇荒れが不安で手が出せないという面もありました。しかし、トライしたアイテムについては、私には問題ありませんでした。
では、普段から赤リップを愛用している皆さまはもちろん、私みたいに少し距離を置いていた「赤食わず嫌い」派の皆さま方も、赤いリップにトライして、新年を明るく華やかにしていきましょう。
Column
にらさわあきこの日々是実践美容道
新人美容研究家のにらさわあきこが取り組む美容道。アラフォー超えて、本格的に真剣に取り組むことになった「美容体験」や「美容習慣」の考察記。
2022.01.02(日)
文=にらさわあきこ
撮影=釜谷洋史