こんにちは、新人美容研究家のにらさわあきこです。

 2022年がスタートして、美容にも新しい気持ちで取り組みたいところですよね。

 そこでオススメしたいのが、毎日のケア方法の確認。

 せっかくお手入れしていても、間違った方法で行っていたら効果も半減しますから。

 特に、見てほしいのが「化粧水のつけ方」です。

 今回は、基本の方法と、エステティシャンに考案してもらった顔上げに繋がる方法を、次回と2回に分けてご紹介します。


●500円玉大の量を使う

 化粧水のつけ方で、一番に確認してほしいのが量です。

 というのも、私はこれまでにたくさんの美容関係者を取材してきましたが、一番驚かされたのが、化粧品の使用量だったから。

 実演してもらうと、「え、こんな大量に使うの?」と思うことが、本当に多かった!

 中でも、化粧水に関しては、「こんなに出すとこぼれちゃう」と以前なら、思っていました。

 しかし、使い方とセットで教わってからは、「大量に使うべき意味」がわかり、オススメ量をしっかりと使うようになりました。

 その量とは、ずばり「500円玉大」。

 手にくぼみを作った上で「円周が500円玉大になるまで注ぐ」か、コットンを使う場合には、「コットンをひたひたにして500円玉大にする」のが、一般的な推奨量でしょう。

 しかし、この量は実際に手に出すと、結構……いや、かなり多いです。

 手に注いですぐ顔に持っていくと、半分はこぼしてしまうでしょう。

 そのため、「500円玉大くらい」となんとなく覚えておきながらも、実際には、「そこそこの量でケアをしている」方や、量を考えないで、少しずつ手に取って適当に「塗っている」方もいるのではないでしょうか。

 私自身がそうでした。

 が、ある時、正しいお手入れ方法を習いながらつけてみたら、500円玉大がちょうどよいと思えるようになりました。……そう、500円玉大は「正しい使い方」とセットで覚えると、途端に意味を成すのです。

●ひと手間が美肌を作る

 では、正しい使い方とはなにか?

 それは「ひと手間」かけること。

 化粧水を顔に直接持っていくのではなく、手に取ったあと、「手のひらになじませる」というひと手間をかけるのです。

 すると、化粧水が柔らかく、肌になじみやすくなりますし、温度も人肌になるので、お肌に負担を与えずに、すっと入りやすくなります。その結果、美容成分がきちんと肌に吸収されるようになるのです。

 この「手のひらになじませる」ために必要な量が、「500円玉大」。

 「化粧水の使用量を守る」というのは、「ひと手間をかけてつけていく」つけ方とセットで考えるとしっくりくるのです。

 とはいえ、手にいっぱいつけると、「化粧水は手につくのでは?」「手に吸収されるともったいないのでは?」と思う方もいるでしょう。

 しかし、実際に行うとわかりますが、化粧水を手にしっかりつけると、ある程度で吸収は止まります。

 しかも化粧水を吸収した手は、働きのよい「道具」となって、顔につける時によりよい働きをするようになります。

 イメージで言うと、お好み焼きを作る時に、鉄板に油を回す「アレ」。

 名前はわかりませんが、あの道具のように、一度しっかり油(化粧水)をつけると、その後は、つけ足さなくても、満遍なく隅々まで油(化粧水)を届けてくれるようになるのです。

 しかもどの部分を使ってもしっかり油(化粧水)がついているので、板の角(目のくぼみ)のような細かいところまでもしっかりとケアできる!

 そう、手のひらは実は、「天然の」「一人一人のオリジナルの」使える化粧道具でもあるのです。

 ちなみにコットンを使う場合にも、コットンを手のひらと同じように考えて、500円玉大の量をしっかりコットンにしみこませてから使うのが大事です。

2022.01.30(日)
文・写真・イラスト=にらさわあきこ
商品撮影=釜谷洋史