●伸ばさずに「置く」のが大事

 では、お肌につけていきましょう。

 私は手を使っていますが、コットンを使う方はコットンを「手」の代わりの道具として、十分な量の化粧水を含ませて行ってください。

<準備>

1.手のひらにくぼみを作り、500円玉大になるまで化粧水を注ぐ

2.両手のひらを2~3回合わせてもみこむようにして、化粧水を行き渡らせる

3.手のひらを「化粧道具」に仕上げる

<つけ方>

顔に乗せていきましょう。

1.両手のひらをほおに置き、化粧水を手の面でほおにつける(→図の①)

2.そのまま手を横にずらし、左右の耳のわきに手のひらを置いて、手の面で化粧水をつける(→図の②)なお、手をスライドさせるのではなく、場所を「置き換える」イメージで行う。

3.両手を額から目の下までの部分に置いて、手の面で化粧水をつける(→図の③)

4.そのまま手を横にずらし、人差し指を中心にして、額から耳下辺りまでの「顔の側面」に化粧水をつける(→図の④)ここでも、手をスライドさせるのではなく、あくまで場所を「置き換える」イメージで。

5.4から流れるようにして、耳下とあご下に手を置き、化粧水を手の面でつける(注:イラスト外→☆)

6.首から鎖骨までは、左右の手をクロスさせて、上部・下部と2回手のひらを置いて化粧水をつける(→図の⑤⑥⑦⑧)

7.中指を使って、小鼻を含む鼻の横面やこめかみ、目周り、額の生え際など細かい場所をフォローする(注:イラスト外→☆)

 この方法は、以前取材したクラランスで教わった方法に、「5」「7」を足したものです(☆マーク)。

 大事なのは、手のひらを顔に「置いて」化粧水をつけること。

 一点につけて「伸ばす」のでなくて、手のひらを面として使って「置く」。

 摩擦を生むようなやり方や、強い力でたたき込むのは、お肌に負担になるので厳禁。

 包み込むようにして優しく、化粧水をつけていきます。

 そして、この方法の要となるのが、化粧水を手に取ってから、しっかりとなじませること。なじませるための必要量「500円玉大」をきちんと使うことなのです。

 ほんの些細なことですが、この方法でお手入れをするようになってから、私はお肌がしっとりとするのを感じるようになりました。

 みなさまもぜひ、この機会に日々のお手入れ方法を確認してみてくださいね。

 次回は、今回の続きの「7」の行程から、エステティシャンに習ったセルフ「リフトアップ」のハウツーをご紹介します。お楽しみに!

にらさわあきこ

文筆家、美容研究家。NHKディレクターを経て、文筆業に。恋愛や結婚、美容について取材・執筆を続ける中、2019年から美容活動を強化。簡単&ラクに綺麗になるための情報をブログやインスタ、雑誌ウェブなどで発信中。著書に『未婚当然時代』(ポプラ新書)。『婚活難民』(光文社)『必ず結婚できる45のルール』(マガジンハウス)など。
インスタ:@akiko_nirasawa_beauty、ブログ:『美活☆365日 簡単&ラク~に綺麗になろう!』

Column

にらさわあきこの日々是実践美容道

 新人美容研究家のにらさわあきこが取り組む美容道。アラフォー超えて、本格的に真剣に取り組むことになった「美容体験」や「美容習慣」の考察記。

2022.01.30(日)
文・写真・イラスト=にらさわあきこ
商品撮影=釜谷洋史