CREA WEB読者の皆様、こんにちは。新人美容研究家のにらさわあきこです。私の美容挑戦コラム、今回はお手入れについてです。

 言うまでもないことかもしれませんが、美を実現させる近道って、日々のお手入れだったりしますよね。とはいえ、正しいお手入れ方法を習ったことってない気がしませんか?

 そこで、今回はケアに定評のある化粧品ブランド「クラランス」のトレーナーにお手入れ方法を教わりました。とてもためになったので、2回に分けて丁寧にお伝えします。


日々の丁寧な
「お手入れ」が美を作る

 そもそも私が美容に熱心に取り組み始めたのは、1年前の2018年12月のこと。あまりにも劣化した顔を何とかしたくなり、時間さえあれば化粧品カウンターに通うところから始めました。

 そこで強く感じたのが、「日々のお手入れ」の大切さ。というのも、カウンターのアドバイザーたちが、皆様とても美しかったのです。

 私よりも、明らかに年上の人でも皆様、つややかで顔がぷりんと上がっている!

 そんな皆様は、日頃から複数のアイテムを使い、きちんとお手入れしているというのです。

 実際、各コスメブランドでは、ケアアイテムを多く出していますよね。普通レベルで、化粧水、美容液、乳液、アイクリームにクリーム。そのうえで、導入化粧水や美白化粧水、ふき取り化粧水……などなど。

 そんなにも多くのアイテムを皆様が本当に使っているのかと疑問に思い聞いてみたところ、「好きだからやってます」「家では、これより多くやっています」「テレビを見ながら、毎日やってます」と、本当に手をかけているらしいのです。

 そこで、心から思いました。「いかにお肌に手をかけているかで、結果が違ってくるのだ」と。

 お手入れを真面目にやろうと決めたところで、ケアに定評のあるクラランスに習いに行くことにしたのです。

クラランスは
エステティックサロンが始まり

 教えてくれたのは、クラランスのビューティーアドバイザー歴25年、トレーナーでもある野原純子さん。広報の方にも同席いただいて、方法を教わりました。

「クラランスはそもそもエステティックサロンから発祥したブランドなので、ケアについては研究し尽くしています。顔には、脂肪がたまる脂肪ポケットが5つあるのですが、骨格の性質上、アジアの女性は西洋の女性よりも脂肪をため込みやすい傾向にあるんです。また、(脂肪がたまると)老廃物も流れにくい状態になるので、重さに引っ張られて顔がたるんだり、フェイスラインが変わったりします。

 そのため、老廃物を流すのがとても大事なのですね。リンパを意識したメソッドで老廃物を流す……これが、ケアの基本です。老廃物をしっかり流してから、栄養を与えるのが大切です」(野原さん 以下・同)

 動作の基本は単純で、「①顔の中心から外へ ②上から下へ」を意識する。リンパに沿って、老廃物を流すイメージで行います。

 さらに、覚えておきたいのが「使う量」。たいていの人が、必要量を使っていないというのです。

「量が少ないと、届けたい成分がお肌にきちんと届きません。なので、せっかくお手入れをしても効果が感じられないかもしれません。お客様の中には、少しの量しか使わないわりに、最後まで商品を使いきらない人がとても多いです。適量を使うことも、美肌への近道です」

 実は、同じような話は、他のブランドの方からもよく聞かされている上、使い方を見せてもらう場面では、「え、こんなに使うんだ!」と毎回驚かされるので、皆様も使っている量を見直してみるといいかもしれません。

 それだけで、お肌の調子が上向きになる可能性もありそうです。

 ちなみに、私自身が量を少なめに使いがちなのは、ケチケチしているからではなくて、多く塗ると、「飽和して無駄になるのでは?」と思っていたからなのですね。

 なんとなくですが、少しずつ塗ったほうが、吸収がいいような気がして……。

 でも、そんなことはないようなので、使用量については、きちんと店頭で規定量を聞いておくのが賢いでしょう。

2019.12.16(月)
文=にらさわあきこ
写真=にらさわあきこ