Q.ちょっとした物音がしたり、少しでも朝の光が入ると起きてしまうんです……。

A.「物音対策には、耳栓ですね。もし起きてしまったら、“グーパー”筋弛緩法やカウントダウン法で、もう一度入眠を。

 光は入ってこないように工夫しましょう。私は、アイマスクをして、遮光カーテンを取り入れています。

 逆に、朝の光を利用することで、すっきり目覚めることもできます。カーテン自動開閉機なるものを使えば、起きたい時間に合わせてカーテンが自動で開きます」(三橋さん)

Q.忙しく、どうしても睡眠時間をたっぷり取ることができないときはどうすれば?

A.「短時間しか睡眠時間を確保できない人は、<“熟睡”のためのチェックリスト8>を実践してみて下さい。

 短時間睡眠でも日中元気に過ごせる人は問題ありません。日中だるい、仕事に集中できないなどの弊害がある人は、上手に仮眠をとることがポイントになります。

 正午から15時までの間に、15分程仮眠を。脳が休まるので、その後の活動量が増え、良い睡眠につながる効果もあります」(三橋さん)

 ぐっすり眠るための工夫とすっきり目覚めるための工夫……自分のスタイルに合わせて上手に取り入れていきましょう。

●教えてくれたのは…
三橋美穂(みはし みほ)さん

快眠セラピスト・睡眠環境プランナー。寝具メーカーの研究開発部長を経て、2003年に独立。これまでに1万人以上の眠りの悩みを解決。その人の頭を触っただけで、どんな枕が合うのか分かるほど精通している。寝具メーカーなどのコンサルティングや快眠グッズのプロデュースの他、ホテルの客室コーディネートも手掛ける。主な著書に『驚くほど眠りの質がよくなる 睡眠メソッド100』(かんき出版/三笠書房)、『眠トレ! ぐっすり眠ってすっきり目覚める66の新習慣』(三笠書房)など。

2021.04.30(金)
文=古澤朋美
イラスト=naohiga