眠りとお風呂の専門家で、公認心理師、SleepLIVE株式会社代表取締役でもある小林麻利子先生がおすすめしている基本の入浴法は、「40℃のお湯に15分浸かる完全浴」。

 さらにアイテムを使うことで、眠りの質はぐんと底上げされるそう。引き続き、小林先生に入浴と睡眠の質を高めるアイテムを教えていただきました。

» 第1回 睡眠と入浴の関係性
» 第2回 プチ不調を解消! お悩み別“入浴テク”


温熱作用を高める、炭酸ガス系の入浴剤

 今回は、入浴時にプラスすることで、より効率的に眠りの質をアップさせるアイテムをご紹介します。

 眠りの質を高くするために、夜にしておきたいことは、「深部体温を急降下させるために、一時的に深部体温を上げること」と「自律神経を整えること」です。

 これらは入浴することで整いますが、入浴剤を入れることで、より簡単に行うことができます。

<入浴剤のメリット>

 入浴剤を使う主なメリットは、「温熱作用」「塩素の除去」「アロマ効果」「保湿効果」です。

 温熱作用を高めたいときには、炭酸ガス系の入浴剤を使うと、毛細血管が広がって血流がよくなります。まず、温熱作用が期待できるおすすめの3つの入浴剤をご紹介しましょう。

●ホットアルバム炭酸泉タブレット「薬用ホットタブ重炭酸湯Classic」

 ドイツで治療に用いられる天然炭酸泉と同じ「重炭酸イオン」によって、体を芯から温めて入眠をスムーズに。

 体感温度は低いのに、深部体温を格段に上げてくれる満足度の高すぎる逸品です。

 個人差はありますが、これで汗が出ない人はいないといわれるほどなので、お湯の温度を40℃以下にしてもOK。普段から末端冷え性だったり、眠りの質に課題があったりする方にぴったりです。

ホットアルバム炭酸泉タブレット

フリーダイアル 0120-816-426
https://tansan-tablet.com/

●花王「バブ メディキュア」シリーズ

 次に手軽な入浴剤としてご紹介したいのが、花王の「バブ メディキュア」。従来のバブシリーズよりも炭酸濃度が高いため、「今日は少し疲れている……」といったときにぜひ。

 ぐっすり眠りたい方には体を温める「温もりナイト」がおすすめですが、香りを選べるタイプや、夏にかけて重宝する「冷涼クール」といったラインナップも。

 個包装で販売しているので、シリーズを揃えて体調や気分に合わせても楽しめます。フラッと薬局に立ち寄って、気軽に買えるのがポイントです。

花王

フリーダイアル 0120-165-696
https://www.kao.co.jp/bub/lineup/medicure/

●バスクリン「きき湯FINE HEAT」

 バスクリン「きき湯」シリーズで、より炭酸濃度を高くした「FINE HEAT」も薬局などで手軽に入手できます。

 ポイントは小さい錠剤なので、お湯にサッと溶けやすいこと。

 本来なら溶かし切った後にお風呂に浸かっていただくほうがよいのですが、こちらは時間がないときでも問題なし! 容量を簡単に調整できるので、足湯用としても重宝します。

バスクリン

フリーダイアル 0120-39-8496
https://www.bathclin.co.jp/bs/kikiyu/product/fineheat/

2021.05.20(木)
文=大嶋律子(Giraffe)