ぐっすりと眠り、すっきりと目覚める! そんな“快眠”を手に入れたいのに、“寝つきが悪い・途中で目が覚めてしまう・すっきり起きられない”などといった悩みを持つ人も多いのではないでしょうか?

 1万人以上の眠りの悩みを解決してきた快眠先生・三橋美穂さんに、毎日をレベルアップする“快眠”のコツを教えてもらいました。「そうだったのか!」という睡眠にまつわる発見が盛りだくさんです。

 今回は、CREA世代に多い睡眠悩みや疑問を解決していきます。

コロナ禍で変わった日本人の睡眠事情
今日からできる“熟睡のコツ”


Q.寝起きがだるく、すっきりしません。

A.「すっきりと目覚めることができないのは、不規則な生活により、体内時計が乱れている可能性も。体が時差ぼけ状態になってしまっているんです。

 “毎日同じ時刻に起きる”、このことを心がけてみてください。夜更かししてしまっても、朝寝坊するのではなく、いつもの起床時間に起きてみましょう。体内時計が狂うのを最小限に抑えることができます。

 または、体が冷えている可能性も。冷えていると、どれだけ寝ても疲れがとれないんです。冷え性解消には、腹巻とレッグウォーマーを!

 内臓が温かいと、全身の血流がよくなりますし、心臓から遠い足首やふくらはぎを温めると、つま先への血流が促されます」(三橋さん)

Q.布団に入ってからなかなか寝付けません……。

A.「いろいろな事を考えすぎてしまい、眠れない……。ストレスがかかると、交感神経が刺激されて、頭の中で次々と考えが生まれてきてしまうんですね。脳が活動していると、脳の温度が下がらないんです。

 そんな人には、カウントダウン法をおすすめします。100から数を減らしながら数えていくんです。単調なことに意識を向けると、頭のなかの考え事が静まっていき、脳の動きもゆっくりに。そのうち眠くなっていきます」(三橋さん)

 布団の中で行う“グーパー”筋弛緩法も、リラックスできるので、寝付けない時にはお試しを。

2021.04.30(金)
文=古澤朋美
イラスト=naohiga